ひるがえって、規制で守られたテレビ局はどうか。すべての局がそうとは言わないが、明らかにいくつかの局はそういった努力をまったく怠っているように見える。
自分たちの高給に手をつけるでもなく、それに見合ったクオリティのコンテンツを作るでもなく、ただ安いからという理由で買ってきた輸入品を、
「うわあ面白いですねえ、いま大ブームですねえ」
とばかりにマッチポンプで宣伝しまくるのは、はっきりいって見苦しい。
安物の海外ドラマを流しただけでこれだけ叩かれるのは、テレビ局のこういった殿様商売の姿勢に、多くの視聴者が気付いているからだろう。
もちろん、何を流すかはテレビ側の自由だし、いまさら文化鎖国なんてやったら世界に恥をさらすのは日本の方だ。韓国だろうが中国だろうが、流したいコンテンツを流すといい。
ただ一つ言えるのは、顧客が欲しいものではなく、自分たちにとって都合の良いモノを優先する企業は、長期的には必ずパイを失うということだ。局をあげてプロ野球をプッシュし続けても、結局中継枠を守れなかった某局に、他局は学ぶべきだろう。
城 繁幸
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