NHK北海道のニュース　札幌放送局

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泊３号機運転再開差し止め提訴

北海道電力 泊原子力発電所３号機の営業運転を再開させるかどうかをめぐり、住民３８人が、１日、安全対策が不十分だなどとして、国に対し、運転再開を認めないよう求める訴えを札幌地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、札幌市など道内の住民３８人です。
泊原発３号機は定期検査を実質的に終え、現在は発電しながら原子炉の状態を確認する「調整運転」を続けていて、北海道電力は営業運転の再開に向けた手続きを進めるとしています。
訴えでは、福島第一原発の事故原因の１つに、津波の被害ですべての電源が長期間失われたことがあるのに、泊原発ではこうしたことへの安全対策が不十分で、国による「ストレステスト」と呼ばれる安全評価の具体的な内容が明らかでなく、手続きが十分ではないなどとしています。
このため国に対し、泊原発３号機の営業運転の再開を認めないよう求め、裁判になった場合、解決に時間がかかるおそれがあるとして、裁判所に仮処分を求める申し立ても行いました。
原告団の泉かおりさん（５４）は記者会見で「泊原発で事故が起きたら北海道の人たちの生活が脅かされるので、安全性が確保されないまま、営業運転を再開させるべきではない」と話していました。これについて経済産業省の原子力安全・保安院は「訴状が届いてなく、内容を承知していないので、コメントできない」としています。また、北海道電力も「提訴について承知してなく、コメントできない」としています。

08月01日　19時53分

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