れつだんのブログ

レビュー関係はメーターにまとめます

欲しいものはどんどん買うようにする

 アホ! ぼけ! カス!

 欲しいものリスツ

 流星花園1と2セットのDVD-BOX 9000円
 雨と夢のあとに DVD-BOX 4500円
 Sacred2 コンプリートエディション 9800円
 神聖かまってちゃんのアルバム二枚 4800円
 放送禁止 各DVD-BOXとかDVDとか 値段わからん
 あとなんか映画のDVD適当
 小説とか

 これからどんどんどんどん僕はもう駄目だ! ネット見るみたいなこじきじみた行動はやめろ!  アホ! ぼけ! カス!

眠れない話と新作の冒頭

 最近昼夜逆転生活をしている。当然今も睡眠薬を飲んでいるにも関わらず、睡眠欲は一切ない。どうせこのまま朝まで起きているのだろう。しかし明日は朝の十時半からメンタル・クリニックの予約が入っているため、早く寝なければならない。しかし寝ることができない。最悪酒に頼ろうかとも思ったけれど、効きすぎて起きられなくなった場合のことを考えると怖くなる。一応念のため、同じアパートに住む知人であるH氏に起こして貰えるように頼んでいるんだけど、目覚まし時計ですら起きられない僕って、睡眠薬が必要なんだろうか? 入眠障害だけだから、とりあえず眠りに入ることが出来ればこっちのものになるんだが、一体どういうことなんだろうか。わからない。わからないから煙草を一服する。
 今日はゲームをやったり小説の推敲をしたりニコ生をしたりしていた。やはりなんでもそうなんですね、継続は力なりというのはありまして、ニコ生も結構な数のコメントがくるようになってきました。これは本当にありがたいことですね。
 眠りたいけど眠られない。これはどうすればいいのだろうか。このままメンクリの時間まで小説を書いたり読んだりしていようか? などと考えている。まったく眠たくない。


 じゃあいつもの如く公募作の一部を晒してみようと思います。(冒頭ではありません)

 七月十八日

 七月にしては窓から流れ込んでくる風が少し冷たく感じた。畑を分断させるように一直線に伸びた道には俺の車以外何も見えない。畑につっ立った何体もの案山子が、俺をじっと見つめている。ポケットから煙草を取り出して火をつけ、煙を吐き出す。窓の隙間から流れる風に追いやられ、行く宛ての無くなった煙が車中をさ迷い、そしてすぐに消えていった。
 何気なくラジオを付ける。軽快に喋るラジオパーソナリティの声に耳を傾けた。
「もうすぐ夏だ。リスナーのみんなには何か予定はあるのか? 彼氏や彼女、友人と遊ばなきゃぁ、夏を楽しんだとは言えない。こういう時こそ、辛い事や悲しい事なんて忘れて、パーっと騒いじゃえ! ビーチに群がる水着の女の子! 花火! ひと夏の思い出! うーん、俺も遊びたいぜ。若い奴らは出会いを求めろ! それじゃあ曲を紹介するぜ。ラジオネー」
 ラジオを切り、吸い終わった煙草を灰皿でもみ消した。出会い。俺とこのワンボックスの車の出会いなんていうつまらないことは話したくない。それを他人がどうしても知りたいと言うなら話は別だが、そんなわけないだろう? 運転席と助手席以外のシートは取り外され、そこにカビ臭い布団を敷き、片隅には食器やガスコンロが転がっている。小さなテレビはあるものの、調子が悪くてちゃんと映ってはくれない。
 車で生活しながら、その日生きられるだけの金を稼ぎ、行く宛ても無くさ迷う。そんな俺の生活が、人にどう見られるのかなんて興味は無いし関係も無い。「情け無い奴」だの「早く大人になれ」だの、そんな言葉は聞き飽きた。まあ、家族、恋人、友人、仕事、全て放り投げた今の俺に、そんな下らないことを言う奴もいないんだが。この物語――とも呼べない陳腐な物――の最後がどうなるのかは、読んでくれた人にしかわからない。そもそもこれをわざわざ読むなんていう人がいるのだろうか? いいやもう、そんなことどうだっていい。
 とりあえず言えることは、今日、七月十八日が記念すべきこの物語のスタートの日になる、それだけだ。

 俺が長年勤めてきた会社に辞表を叩きつけた前日に、このワンボックスを購入し中を改装した。七月十日。俺よりも後に入ったくせに俺の上司になったあいつの驚いた顔が忘れられない。
「どうして辞めるのかね」と動揺を隠しながら言うあいつに俺は「バーカ」とだけ言い、会社を後にした。車に乗り込むなり、買ったばかりのスーツを脱ぎ捨て、それを会社の駐車場へ放り投げる。会社勤めをしていた頃の出来事は思い出したくも無いし、思い出す必要も無い。

 どうせならもっと前から計画を練って、その為に貯金なんてものをしていれば良かったのだが、今更言っても仕方が無い。所持金は一万円。車の購入と改装だけで、僅かな貯金は全て消えた。まだ大丈夫だろう。これが半分以下になってから慌てればいい。日雇いの仕事を探すか。思わず笑い出しそうになるのを堪える。公務員だった俺が、こんな事になっちまうなんてな。
「わはは」と自虐的に笑い煙草に火をつけ顔を前に向けた瞬間、何かが見えて俺は思いっきりブレーキを踏んだ。タイヤが擦れる音がして、焦げるような臭いが車内に入ってくる。思わず顔をしかめながら、その何かを確認するため、車を停止させ外へ出た。異常は無いかタイヤをチェックするが、アスファルトに黒いあざを付けただけで、他には何も異常は無い。もしパンクしたとしても、換えのタイヤはあるので大丈夫だが、交換するのに手間がかかる。
「どうも、済みません」
 突然女の声が俺の耳に入ってきて、それに反応した体が跳ねた。頭を思い切りサイドミラーにぶつけ、その衝撃で咥えていた煙草が地面に落ちた。痛みに顔を歪ませながら、声のするほうを睨みつける。衝撃によってぼんやりとしていた視界が徐々に元に戻り、まるで何も無かった場所に女が浮かび上がるようにしてその姿が見えた。
 俺よりは若い。二十代前半だろうか。薄茶色に染めた長い髪の毛はずっと手入れのしていない雑草のように荒れ、Tシャツはサイズが合っていないように見えるほどに伸び切っていた。化粧もしていないのに、なぜか色気を感じた。今まで付き合ってきたどの女にも感じなかった、おかしな荒れた色気。
「自殺するのは勝手だけど、できれば俺の車以外でやってほしいね」
 落ちた煙草を拾い、フィルターについた砂を払いながら言った。女は俺の言葉が耳に入らないのか、じっとしたまま明後日の方向を向いている。
「乗せてくれませんか」
 女は自分に言い聞かせるように、ゆっくりと言った。
「どこに行きたい?」
 その言葉でようやく女は俺のほうへ顔をやった。俺の言っていることが理解できないのか、何度も瞬きをしている。
「俺は今すぐにでもこの場を離れたい。あんたは?」
「私もこの場から離れたい」
「じゃ、乗ってくれ」
 煙草を靴の裏でもみ消し、ドアを開けて運転席に座る。女も同じようにして助手席に座り、窓を数センチ開けた。車を出すとその隙間から冷たい風が流れ、それに揺られた薄茶色の髪の毛が俺の頬をくすぐった。
「香川洋子です」という女の言葉を無視し、俺はアクセルを思い切り踏んだ。

 太陽が山の裏へ隠れ、辺りは次第に暗くなっていった。同時に冷たい風がそれ以上に冷たくなり、汗ばんでいた体を冷やす。もう何時間も車を走らせているが、その間俺たちが会話を交わすことは無かった。俺としてはそのほうが助かる。横目で女を見た。女は俺の視線に気づいているのか気づかないふりをしているのかわからないが、じっと前を見ている。その視線の先には茶色に染まった畑と山と終わりの無い道路しか無い。完全に太陽が落ち、真っ暗になったのでライトを付ける。時計は午後七時を指している。
 俺が何本目かの煙草に火をつけた瞬間、女が口を開いた。
「乗せてくれたお礼に、ご飯でも奢りますよ」
「ありがたいけれど、自炊する癖を付けたいんだよね」
 俺は左手で後部座席にある炊飯器を指差した。
「ではスーパーへ寄って、何か買いましょう」
「賛成だ」
 目的も無く車を走らせるのと、目的があって車を走らせるのでは、運転する上での気持ちが変わる。それにガソリンに余裕があるわけでも無いし、早めに車を止めてガソリンの減りをできるだけ抑えたい。香川洋子という女はこの辺りの地理に詳しいらしく、スーパーまでの道のりを教えてくれた。と言っても、「この道をずっと真っ直ぐ行けば、街に出ますよ」というだけだったが。
 洋子の言う通り、畑と山しか無かった場所が住宅街へ変わっていった。俺以外の車も何台か見かけ、通行人も徐々に増えてきた。そこからは洋子の言う通りに車を走らせ、難なくスーパーへとたどり着いた。無駄に広い駐車場へ車を止めると、洋子が「買ってくるので待っていてください」と言った。待たない理由も無いので、暫く待つ。窓を少し開け、煙草をふかす。晩飯を買いにきた家族連れや作業着姿の男を見ながら、俺の思考は徐々に眠りの中へ入り込んで行った。

 何枚もの書類をチェックしている俺が見える。やってくる人を事務的に対応している俺が見える。突然場面が変わる。俺が仕事を辞めるまで付き合っていた女がエプロンを身にまとい台所に立っているのが見える。俺はソファに寝転びテレビを見ている。また場面が変わる。車だ。車を走らせている。景色は何も見えない。その先には小さな光があり、どうやらそこを目指して走っているようだ。隣には洋子が乗っている。その光が徐々に大きくなっていき、目の前に光が広がった。思わず目をつぶると、それから何も見えなくなった。暫くして物音が鳴り響き、俺は夢の世界から現実へ戻った。

「残念ながら、金目の物なんて何も無いよ」
 頭を掻き毟りながら、布団の上で何かを漁っている若い女に声をかけた。若い女はその声に体をびくつかせ、恐る恐る俺の方を向いた。
「いやあ、あはは、車を間違えたみたい。じゃあね」
「この車以外に、ワンボックスの車は無いようだけど」
 ドアの取っ手に手をかける若い女と目が合った。お互いの動きが止まる。着古しているためか少してかりの付いた制服、金色の髪の毛、あまりにも短すぎるほどに絞ったスカート。その間から白い下着が見える。俺の視線は俺の思考に逆らうように、下着の方へ吸い込まれていった。その視線に気づいたのか、慌てて下着を隠すようにスカートの上に手をやった。
「何もしなければそれでいいよ。俺はもう少し寝るから、好きな時に出て行ってくれ」
 また目を瞑って眠りに付こうとした瞬間、助手席のドアが開いた。買い物袋をぶら下げた洋子が立っている。俺は仕方なく体を起こし、買い物袋を洋子から貰い、それを後部座席の布団の上に置いた。制服姿の若い女は、それを不思議そうに眺めている。洋子は若い女に興味が無いのか、一切見ようとしない。
「公園なら水もあるし、そこで飯を作ればいいか?」
 重苦しい雰囲気に耐えかねた俺が、誰にでもなく言った。洋子は静かに頷き、若い女は「よくわからない」と言った。俺だってそうさ。
 エンジンをかけ、車を出した。都合よくこの近くに公園があるようで、洋子の案内に従いながら車を走らせる。住宅街の細くうねった道を走らせていると、さっきまで買い物袋を眺めていた若い女が、暇になったのか車内にある食器や鍋などを手に取り、不思議そうに眺めている。
「シャジョーセーカツってやつ?」
 バックミラーで後ろを見る。若い女と鏡越しに目が合った。
「そんなとこ」
 言いながら何となく左手で頬を触るとチクリとした。
「行く場所あるの?」
 髭剃りあったっけ?
「とりあえず公園」
 持ってきていたような気がするけれど。
「その後でいいから駅まで運んでくれない?」
 スーパーで買っておけば良かった。
「別にいいよ」
 まあ、いいか。
「ありがとう! リエって呼んでいいよ!」
 何がいいのかわからないが、とりあえず頷いておいた。一人の時間もあっという間に終わってしまった。物事を断ることができない自分の性格を恨む。無言が辛いのでラジオをかける。
「夜の七時を回って、さすがに暗くなってきた。そんな時こそ明るい曲で盛り上がれ! ラジオネームアップルちゃんのリクエストで」
 あのラジオパーソナリティの大声が車の中を走った。どうやらまだやっているようだ。ラジオを切り、「そこ左です」と言われたので左にハンドルを切る。急だったようで、リエの体が横に吹っ飛んだ。バックミラーで何も無いことを確認しようと目をやると、はねたスカートから白い下着が見えた。目を前に戻し、煙草に火をつけた。さすがに吸いすぎだ、と反省。

 俺の回りにこうして女性が集まってくるというのは、これまであまり経験したことが無い。とは言っても、女性と付き合ったりや親しくなった経験が無いわけではない。
 俺はこれまで四人の女性と寝た。その内付き合っていたのは二人。一番最初は高校生の頃。アルバイト先で出合った、俺とは別の学校に通っていた一つ年上の女性。歳だけでなく、身長も俺より上だった。俺はいつもキスをする時、少し背伸びをした。彼女は気を使って少し膝を折り曲げてくれていた。お互いが子供だったし、彼女は高校を卒業すると県外に行ってしまったので、関係は半年も持たなかった。それにお互い初めてということもあって、正確には最後まで行っていない。それをカウントするのはどうかと思ったが、少し見栄を張りたくなった。ただそれだけだ。
 二人目は俺が十代最後の秋を過ごしていた時だった。一人目と同じく年上。七つ上だった。彼女はとても大人で、俺はガキだった。それが良かったのだろうか、付き合いは四年ほど続いた。その付き合っている間に、三人目、四人目と寝た。愛情はあった。でもセックスに対して我慢が出来なかった。その女性とは俺が辞表を叩きつけた前日に、別れを告げられた。つまり振られたってわけだ。

 洋子が料理を作っている間、俺は煙草をふかしながらこれまでの自分の人生を思い返していた。俺の親が俺の年齢の頃には既に四歳の俺と二歳の妹がいた。そして俺が七歳の頃には、五歳の妹と生まれたばかりの弟がいた。俺が十二歳になって、最後の弟が生まれた。つまり俺は長男。親戚の中でも一番初めに生まれた子供とあって、大変可愛がられたと聞く。当然ながら記憶は無い。
 洋子が作った料理を食べている間、俺は洋子とリエについて考えていた。そして洋子が「これは運転してもらっているお礼です」と言い、一本の缶ビールをくれた。それを呑みながら料理をつまんでいると、いつの間にか俺は眠ってしまっていた。
 久しぶりに呑む酒は、どうも効きやすく感じる……。

 公務員だった俺が言うのも何だが、警察官の鬱陶しさはどうにかならないのか。確かに俺たちの関係性はおかしいし、ワンボックスで寝泊りしているというのは明らかに不審者だ。でも、寝ているところを無理やり職務質問しなくてもいいんじゃないか?
 洋子とリエに揺すり起こされた俺は、酒のせいでぼやけた視界で二人を捉え、そのまま視界を窓の外へと動かして行く。警察官が二人立っていた。鬱陶しさに腹が立つので、その間のやり取りをここに残しておく。
 明らかに俺より年下に見える若い警官と、年配の警官。俺は職務質問の前に二人の名前を聞いた。それに対して少しイラついた若い警官――山田――とそれをなだめる年配の警官――岩本――。安心してくれ、どちらも仮名だ。
「君たちどこから来たの」
「田舎道の向うの向う」
「君たちの関係性は?」
「タクシーの運転手とその客みたいなもの」
「こっちは真面目に聞いているんだが」
「まあまあ。免許証見せて」
 財布から免許証を取り出したところを無理やり奪おうとする山田の手を払いのけ、岩本へ見せる。すぐに返ってきた。
「俺たちは明らかに怪しい。女二人を連れて行くなら連れて行け。俺は動かないからな」という俺の発言に焦ったのだろうか、それまでただ眺めていただけの洋子とリエが会話へ入り込んできた。
「ネットで車上生活している人がいるって聞いて、興味が合ったから会って食事をしたんですよ。ねえリエちゃん」
「そ、そうそう。結構有名人なんだよこの人」
 山田と岩本は明らかに怪しい物を見るかのような目で俺たちを見つめていたが、何も無さそうな事に気づいたのだろうか離れて行った。車の中を漁られたのは言うまでも無い。結構綺麗に片付けていたのに。最悪だ。最後に「捜索願が出されている」と言っていたが、俺たちのことかもしれない。
 さすがにこの直後に飲酒運転をする勇気の無かった俺は、リエに「駅に行くのは明日でもいいか」と聞いた。リエの答えは「別にいいよ。あ、煙草ちょうだい」だった。ふぅ。寝る。

「洋子はすごいよねぇ。料理上手いって憧れるよ」
「普通だよ」
「久々の煙草は効くなぁ。ビールある?」
「あるけど」
「何でこの車に乗ったの?」
「特に理由は無いけど」
 仲睦まじい姉妹のようでよろしい。俺はまた目を瞑った。

 車人としての俺の一日は、急速なスピードで終わりを向かえる。このようにして無駄に歳を取っていくのだろうか。何が幸せで何が不幸せなのか、何が正解で何が不正解なのか。俺の行動は正しいのか正しく無いのか。それはまだわからない。俺のこの歳で人生を達観した目で見たとしても、年上の人から笑われて終わるだろう。
 何かを考えてしまうから、何も考えないようにしている。

ニコ生はじめた話

 コミュニティ

 不定期でニコ生放送やってるので良かったらご鑑賞ください。

青木やっちゃんvsれつだん先生 小説バトル

 マイミクでもあり創作仲間でもある青木やっちゃんと小説バトルすることになりました。なので告知させてください

亀おっちゃん と 共に

桜の木の下で

僕が私小説を書くことになったわけ

 僕がなぜ架空戦記モノや所謂ライトノベルといったものを書かなくなり、私小説にシフトしていったかをここで少し説明しようと思う。僕が思うに――自分のことなのにこう書くのはおかしいけれど、まだ僕の中ではっきりとしていないためこう書いておく――世界観の広がり方に恐れおののいたのと、自分の人生のほうが面白いだろうと思ったからだ。
 僕は十七歳のときに一つの島を作った。アリの穴にもあるので読んでいただけるとありがたいのだが、フィンド島という島を作った。そしてその島に人を配置し、それぞれ種族を分け、国々を分け、そこで今何が起きているのか、なぜこの島が出来上がったのか、という過去のストーリーを考えた。その時点で一つの三百枚クラスの小説が書けるなと考え、プロットを練った。それは小さな村に住む過去の記憶を一切無くした少年が、徐々に島の戦争に巻き込まれ、英雄となっていくストーリーだった。僕はそれを大学ノート三冊を費やして書いた。
 そこまでは良かった。自分で世界をコントロールしているという、神にでもなった気持ちでいられた。しかしそこからが地獄だった。島を作り人を配置することにより、別のストーリーが浮かんだ。それは上で述べた少年と敵対する側のストーリーだった。僕は片方を完全なる悪にするのをやめ、それぞれの正義というものを描きたくなった。その時点でもう一つの長編が脳内で構築された。
 そして次に、忌まわしき島と呼ばれていたフィンド島が、なぜ忌まわしき島と呼ばれることになったのか、というストーリーが脳内で構築された。過去に大きな戦争が起こり、現在に繋がるという壮大なストーリーが出来上がった。
 そして次に、島だけでない世界を構築し始めた。その全ての世界をアレクラストと名づけた。島から一番近い国を作り上げ、そこでもまた一つのストーリーが浮かんだ。それは宿屋を経営する主人公の、さまざまな冒険者たちとの交流を描いたストーリーだった。
 その時点で僕は手を止めた。あまりにも世界が膨大になりすぎて自分の手では終えなくなった。そして僕はその全てを一つのフォルダにぶちこみ、封印した。ワンピースの作者がこう言っていた。「ワンピース以外にも書きたいことはたくさんあるけど、それ全てがワンピースの中で出来る」と。まさにそのとおりになった。
 僕が考えることをやめても、また別のストーリーが浮かんだ。それはフィンド島とは遠く離れた世界で、完全に話のつながりがなくなったものだった。体の一部分を機械に改造され隔離され迫害された人々を描いた物語。その主人公たちは難を逃れフィンド島へと辿り着き――
 もう駄目だと思った。
 そして僕は架空戦記モノを書くのをやめた。しかしやっぱり書きたくなって、上で述べた世界とは完全にかけ離れた別のSFストーリーを考えた。現代を舞台としたファンタジックなストーリー。それはアリにもある。同じようにして世界観が広がりすぎて最後は破綻して終わった。鍵穴というタイトルだ。検索あれ。
 次に架空世界を描こうと思ったのはそれから数年先のことだった。人間をデータ化して電子世界――と勝手に名づけた――で色々するストーリー。現実世界と電子世界を行き来しつつ主人公は運命に翻弄されてどうのこうの。破綻した。

 架空世界モノや架空戦記モノはあまりに世界観が構築されすぎて最後は破綻してしまうと考え、僕は現代を舞台とした小説を書くことに決めた。これが一番最近に完成した103という小説だ。冴えない大学生とそのアパートで殺され自縛霊となった女幽霊との交流を描いた小説だった。これなら大丈夫だろう、と踏んで、ある程度プロットを作って書き出した。しかし僕はそこで気づいてしまった。キャラクターが勝手に歩き出すと、もう終わりだということを。たとえばこういう話が書きたいと思っても、その103で書けばよくなってしまったのだ。ワンピースの作者の言葉を思い出した。主人公と女幽霊がいたら、いくらでも小説を書けてしまう。ざっと考えたら、十個以上の長編が書ける計算になり、怖くなって僕はそれを無理やり終わらせた。でも結構綺麗な終わり方になってるとは思っている。今年のフロンティアに応募するので、落ちたらどこかで晒すのでぜひごらんあれ。続きもぜんぜん書けるんだけど、ネタほとんど忘れちゃいました。

 二十五歳に近づき、僕はようやく気づいた。僕が架空のストーリーを考えると、キャラが一人歩きしてしまい、僕だけの力ではどうにもこうにもいかなくなって、最終的には破綻してしまう、と。
 そして僕は私小説を書くことを考えた。これなら僕が経験したことをそのまま――ある程度の脚色は加えながら――描けばいいので、破綻することもない。それに私小説を書き出してから僕に対する評価が良くなっていったというのも理由の一つにある。そして僕は完全なる私小説書きになった。
 それまでに書いていて途中で止まっていたものも全て僕を主人公とした半私小説に仕上げることにした。今書いている長編は、車人、犯蝕、ロンリー・グレープフルーツの三つ。どれも最初から全て考え直してどれも半私小説にしようと今執筆しています。頑張ってます。
 病気になっていろんなことが起きて、そういったことも私小説を書くということにシフトチェンジしていった理由の一つなのかもしれないなあ。

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