'11/7/8
土や水からセシウム回収技術
広島国際学院大(広島市安芸区)工学部長の佐々木健教授(61)の研究グループが、微生物を吸着させたセラミックを使って土壌や水中からセシウムを回収する技術を確立した。佐々木教授は、福島第1原発事故で放出された放射性セシウムの除去にも応用できるとみている。
微生物はマイナス電気を帯びた粘着物質を出す光合成細菌。佐々木教授は、微細な穴を持つ直径5センチ程度のセラミックに吸着させ、プラスイオンの性質を持つウランや重金属を引き寄せて回収する技術を開発、研究している。
福島第1原発事故後、佐々木教授は管工機材商社の大田鋼管(西区)グループとの共同研究で、セシウムを回収できるかの実験に着手。細菌がセシウムを効率よく取り込むようになる培養方法を突き止めた。
セシウム2・5グラムを含む水500リットルに細菌を吸着させたセラミック1700個を入れると、3日間ですべて回収できたという。土壌中のセシウムは、土と水を混ぜてセシウムを溶かし出した上澄み水から回収できた。
佐々木教授は「広島発の技術を福島で役立てられたらうれしい。今後は福島県内の汚染土壌や水で試験を行うなどして実用化させたい」と話している。
【写真説明】微生物を吸着させたセラミックを実験用タンクに入れる佐々木教授(右)たち
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