山口県上関町に計画されている中国電力上関原子力発電所の建設に反対する団体が、建設中止を求めて全国で集めた署名が100万人を超えたとして、1日、経済産業省に署名を提出しました。
署名を提出したのは上関原子力発電所の建設に反対している山口県内の4つの団体です。1日、団体の代表などおよそ20人が東京の経済産業省を訪れ、建設予定地の対岸にある祝島の住民で、「原発に反対する上関町民の会」の山戸貞夫事務局長が、「この署名は、福島第一原発の事故を受けて安心した暮らしを望む、国民の切実な声です」と趣意書を読み上げたあと、中山義活経済産業政務官に署名を手渡しました。中山政務官は「皆さんの意見は大臣にしっかり伝えます」と述べました。団体によりますと、署名活動はおととし春に始まり、去年5月までに全国で85万人分を集め、その後伸び悩みましたが、福島第一原発の事故のあと署名に協力する人が増えて、目標の100万人分が集まったということです。署名を提出した山戸事務局長は「原発事故をきっかけに、関心のなかった市民にも署名が広がった。100万という数字は非常に大きい」と話していました。