「国を必ず守らなきゃいけないってなんかヘンだよね……」ホリエモンとひろゆきが、“国防”を語る

[2011年02月25日]


ビールとカップ酒で語り合う堀江氏とひろゆき氏

2月5日早朝、テレビ朝日系列で放送された「朝まで生テレビ」で、「尖閣諸島なんか明け渡しちゃえばいいじゃない」、「沖縄まで(攻めて)こないと思うよ」と衝撃発言をし、ネットで話題になっている“ホリエモン”こと堀江貴文氏。その真意はどこにあるのか? 元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏と「国を守る」ということについて、真剣トークを展開した。

「俺は、“流出がいいか悪いか”ということよりも、もっと上の問題“国を守るべきか、守らないべきか”を議論したかったんだよ。要は“国ってなんなの?”ってこと。“国を守りたい”って思ってるのは“国に頼ってる人”なわけで、国に頼ってない人は“別に関係ねえや”って思ってるわけでしょ。ほかの国で暮らせばいい。でも、みんなは“国を守らなきゃいけない”って言う」と堀江氏。

それに対し、「国を守るために戦うっていうのはどうかと思いますけどね」と同調するひろゆき氏。「戦争になるって想定すべきじゃない、無血革命みたいな形で譲渡されて、人が死なないんだったら、(他国に国土を譲渡しても)いいんじゃないの? みたいな気持ちはあります」

堀江氏も「武力衝突がなければ、譲渡してもいいと思う」と重ねる。
「他国に明け渡した場合、日本人が今まで積み重ねてきたものや暮らしがなくなるっていうわけじゃないでしょ? 俺が会社をM&A(合併・買収)しても、組織はだいたい残すじゃん」(堀江氏)

「役員とかトップは首をすげ替えられるけど、現場の社員とかは残りますよね」(ひろゆき氏)

「民衆の生活はあまり変わらないのに、変わるって洗脳されている。変わるって思わされて戦争をするのはおかしい。もしかしたら将来、“あのとき、中国の何十番目の省になったほうがよかったんじゃね”みたいなことがあるかもしれないよね」(堀江氏)

尖閣諸島など、領土に関する問題が語られる際、通り一辺倒に議論が展開されることに、疑問を感じているという堀江氏。「朝まで生テレビ」では、“国を必ず守らなきゃいけない”というそもそもの考え方自体に、「なんかヘンだよね……」と感じているようだ。

インタビュー/杉原光徳(ミドルマン) 撮影/根田拓也(ナイロニック)

■ホリエモン(堀江貴文)
1972年生まれ、福岡県出身。元ライブドア社長。いわゆるライブドア事件で現在最高裁の判決待ち。著書に『徹底抗戦』(集英社)、『拝金』『君がオヤジになる前に』(ともに徳間書店)。

■ひろゆき(西村博之)
1976年生まれ、神奈川県出身。元「2ちゃんねる」管理人。ニコニコ動画の立ち上げにも関わる。著書に『そこまで言うか!』(共著:堀江貴文、勝間和代/青志社)。

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