2011/7/8

E-Z ON AUTO TOPS  ロードスター

仮付けで終わっていた例の幌ですが,ニーレックスへ再度持ち込み,あれこれと修正してようやくまともに取りつけてもらいました。せっかくなので,この社外幌のメリット・デメリットなどをまとめておきます。

メリットはまずはその安さ。ワンピースビニール幌,リアガラス熱線無しですが,送料込みの37000円はヤフオク純正幌の半分近く,ディーラーなら半額未満。
素材はほぼ純正相当と行って良い感じで,悪い印象はない。
最終的に調整も済んだ状態では,張り具合も純正と同じような感じで,同じアメリカROBINS社の幌のようにパンパンになって一人で閉められないとか,後端の骨が完全に下がらないとか,1週間は幌が開けられないなどといったような問題はありません。

それでもデメリットは沢山ありますね。
そのままの状態で普通に付けようとすると,まず付けられません。少し加工して付けてみたところ,左右の張り具合が違っていて,自分のは左がパッツンパッツンで,右がシワシワでした。
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さらに,Bピラーの内側に布がなぜかしら余って変なしわが・・・・
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純正は袋状に縫い合わされているフロント部は,端の余った布を引っ張って接着剤で貼り付けるという,なんともいい加減な付け方。。

純正なら位置決めとかはしなくても,付くように付ければ普通にきれいな位置に納まるのですが,E-Z ONもROBINSもあれこれ手を入れないとまともな位置に付きません。

原因はというと,縫製がいい加減すぎるためのようです。
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レインレールと共締めする穴ですが,表の生地の穴と,生地の裏のベルトの穴が全く合っていません。張り具合の調整ができないのはこのためでした。長穴になっていても,加工しなければ役に立ちません。微調整して横方向の張り具合はうまく調整できる様になりましたが,実際には縦方向にも穴を調整する必要があって,かなり大変な作業になりました。
さらに,Bピラーの方ですが,こちらは全くつくりが間違っているようです。
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この部分にしわがあること自体が間違っています。

仕方がないので縫い合わせてあるベルトをほどいて,本来あるべきと思われる位置(幌側)に穴を開けて,ウェザーストリップのレールと共締めして解消しました。
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穴位置がこんなにずれてます。変なしわができるのは当たり前ですね。

これで,かなりしわもなくなり,余った布が引っ込んでくれました。

とまぁ,ざっと考えただけでこのくらい問題があります。
代理店の方ではきれいに取りつけられているようなので,取りつけるための取説では書ききれないノウハウがあるのだと思います。この幌を取りつける場合は,それなりに高度な技術のあるショップでの作業が必須のようですね。

自分でやらないでホントによかったです。自分でやっていたら,確実に泣きが入るか,へんてこなのを諦めて使うかのどちらかでした。ほんと小林様々です。いつもいつもありがとうございます。

ちなみにニーレックスのデモカーに付いているROBINSキャンパス幌も取付はかなりの悪戦苦闘の挙げ句,付いたはいいけど,大人一人では閉めることができず,三人がかりで無理矢理閉めなくてはなりませんでした。それでも,後端の骨は元々の位置まで下がらず,ちょっと不細工です。その後まともに一人で開閉できるまでに1年近くもかかりました。でも1年も経つと,屋根付き駐車場で保管しているのに横方向の縮みが酷く両サイドは純正なら張り替えを検討を始めるくらいめくれ上がっています。青空駐車で4年使った純正ビニール幌よりもはるかに縮みます。これは縦方向へずっと引っ張りすぎているため,のびのびサロンシップを引っ張ったときに横方向が縮むのと同じ原理と思われます。

と,言う訳で,幌交換するなら純正が一番です。フィッティング,品質,耐久性すべての面で,アメリカ製幌よりイイです。ただ,予算が厳しいときにはE-Z ONという選択もアリと思います。ただし,技術が確かなショップでの作業が前提条件です。ROBINSは・・・私の中では「無い」です。
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