伊方原発をめぐる国のシンポジウムで、四国電力による動員や「やらせ質問」が行なわれていた問題の続報です。
同じ2006年に開かれた県の公開討論会でも、参加者の動員が行なわれていたことが明らかになりました。
この問題は、国が2006年6月に開いた伊方原発3号機のプルサーマルをめぐるシンポジウムで、四国電力が原子力安全・保安院からの要請を受け、参加者の動員や「やらせ質問」を行なっていたものです。
四国電力によりますと、この1か月後の2006年7月に県が松山市と伊方町で開いた公開討論会でも、社員や関連会社の従業員らに対し、参加を働きかけていたということです。
また、県も県庁内の管理職や関係団体などに文書を送って、公開討論会を職員や県民に周知するよう呼びかけていました。
これについて中村知事は・・・「県主催、市の主催のときは広く呼びかけをするこれは当然、市民参加を促すため。
動員と言うのは例えば国のものでもそうだが企業が賛成派を動員し特定政治グループが反対を動員する動員合戦(のこと)」一方、「やらせ質問」については・・・「記録を見てみたら反対意見が圧倒的多数を占めていた」(中村知事)あいテレビが討論会の議事録を調べたところ、質問した17人のうち、プルサーマルや原発に否定的な質問が9人、推進に理解を示す質問が3人でした。
県はこの公開討論会について新たな調査を行わない方針ですが公平、中立が前提の県の討論会で本当に世論の操作はなかったのか?県民への丁寧な説明が求められます。