自民党は、党所属の国会議員が、日本海の竹島に近い韓国のウルルン島への訪問を計画していることについて、韓国側が入国は認められないとしていることから、日韓関係を悪化させることが目的ではないとして、近く党幹部が対応を協議することにしています。
自民党の領土問題に関する特命委員会に所属する国会議員4人が、来月初め、日本海の竹島に近い韓国のウルルン島への訪問を計画していることについて、韓国のイ・ミョンバク大統領は、「身辺の安全を保障できない」として、入国は認められないという考えを示しました。これについて、特命委員会の委員長を務める石破政務調査会長は、27日の記者会見で、「竹島に関する韓国の主張を理解するための訪問であり、入国すら許さないというのは、この問題の解決の道を閉ざすことになる」と述べ、不快感を示しました。ただ党内からは、今回の訪問計画に対する抗議活動が韓国で続いていることから、韓国の世論をいたずらに刺激するような行動を取るのは好ましくないとして慎重な対応を求める意見が出ているほか、重要法案の審議が予想される時期に、海外に出張することは避けるべきだという指摘も出ています。このため党幹部は、日韓関係を悪化させることが目的ではないとして、近く対応を協議することにしています。