練習が行われた体育館の一角で、すばらしい集中力で練習を繰り広げていた卓球チーム。今大会では、男女2名ずつ、それぞれにシングルス、ダブルス、ミックスダブルスの各競技に挑戦予定です。練習の合間に、それぞれの意気込みを伺いました。

——皆さんそれぞれに、卓球歴はどのくらいですか？

徳橋さん：中学1年の9月頃から中学校の部活動で始めたので、2011年で4年目くらいになります。2010年の6月からは地元の卓球クラブにも通うようになり、すごくレベルの高い人たちにも混じって練習するようになり、鍛えられています。

上柳さん：私は、小さい頃から卓球をしていました。父が卓球をやっていたので、自然とラケットを持って遊んでいた感じです。

上田さん：僕は、中学1年から学校で始め、8年くらいやっています。高校2年生のときにスペシャルオリンピックス日本・滋賀設立準備委員会でも卓球プログラムが始まったので、それにも参加するようになり、スペシャルオリンピックス（SO）の大会にも出るようになったんです。

薄井さん：私は高校卒業後に、スペシャルオリンピックス日本・栃木で卓球プログラムがスタートしたのを機会に始めました。2011年で6年目です。会社勤めの傍ら、SOで卓球をするのが、とても楽しみです。

——スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネの日本選手団に選ばれたと聞いたときは、どんな気持ちでしたか？

上田さん：スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・大阪のときに優勝していたので、「もしかしたら……」と思っていたら、やっぱり！　とうれしかったです。

薄井さん：英語が好きなので、いろいろな人と話したいと、楽しみな気持ちです。

コーチ：薄井さんは、英語と手話ができて、英語はこの合宿中の研修でも、講師の方にアシスタントを頼まれるほど上手なんですよ。外国の人たちとすれ違うと「ハーイ！」と気軽に挨拶していて、私たちも頼りにしています（笑）。

——世界大会・アテネに向けてこの合宿で練習してみて、いかがですか？

コーチ：ダブルスのルールなど、みんなが集まったときにしか練習する機会がないので、今日はすごく頭を使っているよね（笑）。

薄井さん：はい。私は普段あまりダブルスをする機会がなかったので、最初はとっても戸惑いました。練習を重ねて、少しずつ慣れてきましたけど。

徳橋さん：僕は、地元のクラブチームでの練習がとてもハードなので、結構楽勝かなって思っています（笑）。

上田さん：うん。順調に仕上がってきていますよね。

上柳さん：私は、大好きな卓球をずっとやっていられるので、それが何よりも楽しいです。

コーチ：上柳さんは、食べることと卓球が何よりも大好きで、普段はとってもおっとりして物静かなのに、食事時間と卓球のときは、目がらんらんと輝いて別人（笑）。

徳橋さん：今朝も朝食のとき、「何とも言えないー」ってすごく満足していたよね（笑）。

——世界大会・アテネで楽しみにしていることは、どんなことでしょう？

徳橋さん：初めての海外なので、無事に帰ってこられるか少し不安を感じたりしますが、ホームステイがあるのが、とても楽しみです。

上田さん：世界中のアスリートが集まるので、いろんな人と交流できるのが楽しみです。

薄井さん：少し緊張もしていますが、できるだけ多くの国の人とたくさん交流して、それぞれの国の言葉や挨拶を覚えたいと思っています。英語以外に、今、本を読んでギリシャ語も勉強していますが、それ以外にも、たくさんの言葉を実際に覚えたいですね。

上柳さん：卓球の試合をするのも楽しみだし、ギリシャでの食事も楽しみ（笑）。

——チームの皆さん、すっかり仲良くなって団結力が高まってきている感じですね。

コーチ：ええ。皆やる気まんまんです。上田さんが左利きなので、特にダブルスでは、とても動きやすくて有利だと思いますよ。ぜひ、日本チームに期待していてください。

徳橋さん：絶対、メダルを持って帰りたいと思っています。もちろん、金！