知ろう! 参加しよう! スペシャルオリンピックス特集2011
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小原愛美さん(テニス) 卓球チーム
小原愛美さん(テニス)インタビュー

3月11日の東日本大震災では、多くのアスリートも被災しました。しかし、幸いなことにみな無事で、自分たちもスペシャルオリンピックスの活動が再開できることを心待ちにしています。アテネへの選手団の中にも、被災地から出場のアスリートがいますが、全員元気にアテネへの挑戦に向けて合宿に参加しました。ここでは、宮城県から出場のアスリート、小原愛美さん(テニス)に、大会に向けての抱負などを伺いました。

小原愛美さん

——テニスはいつから始めたのですか?

中学1年生からです。学校のテニス部に入って始めました。自分が打ったボールが返ってくる。打ち合いが楽しくて、テニスが大好きです。中学校のときは、テニスの大会がいっぱいあって、練習もすごくやりがいがあったんですけど、高校になったら1回しか大会がないと聞かされて……。そうしたらお母さんが、「こんなのがあるわよ」って、スペシャルオリンピックス(SO)を教えてくれたんです。それで、2年半くらい前からSOでテニスをするようになりました。

——スペシャルオリンピックスの活動は楽しいですか?

はい。2010年はスペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・大阪に参加して、たくさんの人と出会えたのがとても楽しかったです。部屋が一緒になった北海道の選手団の人と、スポーツや学校のことなどいろんな話ができたのも楽しかったし、テニスでも全国から集まったたくさんの人と友だちになれました。

——次はスペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネですね。

わくわくして、とても楽しみです。アテネでも、いろんな人と関わってコミュニケーションをしたいと思っています。今、ギリシャ語のCDを聞いたりして、ギリシャ語も少し勉強しています。

——世界大会・アテネに向けて、テニスの練習は進んでいますか?

私は宮城県に住んでいるので、震災のためこのところずっとテニスの練習ができなかったんです。だから、合宿に来て、久しぶりにテニスをしました。すごく楽しかったけど、思ったとおりに体が動かなかったりして、アテネまでにもっと練習しないといけないなと思いました。目標は、今よりうまくなってアテネに行くことです。

——震災は、大変でしたね。

3月11日は、ちょうど車の免許を取得しようと山形県の自動車学校の合宿に行っていたので、私自身は大丈夫でした。家族や友人もみんな無事だったので良かったのですが、家が住めなくなってしまっていて、合宿から戻ってきてビックリしました。今は別の家を借りて家族みんなで住んでいます。

——世界大会・アテネの日本選手団に選ばれたと聞いたときは、どんな気持ちでしたか?

すごくうれしかったです。この春に高校を卒業して介護施設で介護ヘルパーとして働き始めたばかりなのですが、職場の人たちも「貴重な機会だからぜひ頑張ってきて!」と応援してくれています。みんな優しくて、とってもうれしいです。

小原愛美さん
小原愛美さん

——2週間以上日本を離れるのですが、不安はありませんか?

高校でも寮生活だったので、親元を離れることには不安はありません。それよりも、初めての海外なので、すごく楽しみです。世界中のたくさんの人と知り合いになれるし、ホームステイできるのがとっても楽しみです。

——世界大会・アテネでの目標は?

もちろん良い成績を残し、メダルを取ることです。金色のメダルを目指して頑張りたいと思います。

【プロフィール】

小原愛美さん(1992年6月16日生まれ)
競技:テニス 所属:スペシャルオリンピックス日本・宮城

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