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今日はお休みなので、頑張ってもう一本。ただのスタートダッシュですよ。

白夜がブログを立ち上げたきっかけは、衛星か何かで再放送していた『タッチ』です。
ブログの内容と全然関係ないと思われそうですが、白夜は最近のアニメはつまらなくて、大人になってアニメを卒業したものと思っていました。

ところが、この『タッチ』が面白い。
昔のアニメが面白いので、ふと、最近は小説もつまらないと思っていたけど、昔の小説はどうかと思って、『かざきり羽』で若い頃に読んだ物語を再読してみました。面白い。
新作の『ヴァン・ガーデン物語』もしっかり面白い。
沙澄さんはピーターパンでしょうか。
こう、若い人の純粋さをいくつになっても失わないような、相変わらず、そんな物語を書いていらっしゃいます。

そして、白夜は思ったのです。これは、「民に利器多くして、国家ますます昏(みだ)る」というやつだと。

今から2000年以上も昔に書かれたものです。意味は下記。

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文明の利器は物質的な豊かさと時間的な余裕を生み出すが、人々の怠惰と狡知とともに精神の貧困を招くだろう。
むかしの素朴な生活のなかで培われた健康な活力と素朴な人間味とを、ふたたび取り戻す必要がある。
さかしらの知恵と欲望に責め立てられて、外に向って駆け出すところに、人間の不幸が生まれのだ。(老子57章)

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『タッチ』の面白さは、現代を舞台にしては再現しようのないドラマにあります。
柏葉監督みたいな人が、現代の高校の部活の監督になれるでしょうか?
なれませんて。
今時の男の子がバイクのツーリングに女の子を誘いますか? 何十年前の不良ですか。

沙澄さんの物語も、魔法世界を舞台にしていて便利なようで、こと、賢者様シリーズの魔法には制約が多い。
何でもできて、死霊術も超一流のパーフェクトボーイみたいなガーディナ兄様も、今後、そのルーツが明らかになると、それがただの才能ではなく、「1%の才能と99%の悲惨」というのでしょうか。努力という言葉はガーディナ兄様に似合わないと思うので。ガーディナ兄様がガーディナ兄様であることに、読み応え抜群の説得力というか、愛おしさというかが生まれてくるのです。

さらに、ゼルシア様の物語がすごい。
皇位争奪に見せかけて、仲良し四兄弟が、一人の薄幸の美女を、世にも不幸な運命から救えるか救えないかのスリルのある物語に仕上がっています。

沙澄さんは本当に、現代のピーターパンなのでしょう、きっと。
あの人、文明の利器を放棄して生きていますから。
いつも、連絡取ろうとしても、たいてい、携帯も電話もつながらないわ、テレビは地デジ難民だわ、困った人です。

恋愛ものに携帯が登場し始めた頃から、恋愛ドラマがつまらなくなった気がします。携帯は恋愛の敵に違いありません。

大好きな彼に告白したい、でも、二人きりになるチャンスなんて…。

そんな、じれったい恋が成立しないじゃないですか。

大好きな兄上に告白したい、でも、兄上、どうしてあなたは兄上なんですか…。

爆笑。主人公のアホさ加減も、いたく可愛らしかったです。
周囲がそんな主人公を冷静に『アホだ』と思ってる雰囲気もすごく、白夜のツボでした。

ひとはみな、こいをすると、あほになるのです。

その事実の冷静にして好意的な描写の仕方が、いたく好みでした。

久しぶりに見た『タッチ』、久しぶりに読んだ『かざきり羽』の物語。
どちらも、面白かった。

だから、白夜は「民に利器多くして、国家ますます昏る」と言われたように、原発という利器が国家をますます不幸にするのだと、他のいろいろな利器が「人々の怠惰と狡知とともに精神の貧困を招く」のだと、この国の現状を見据えて、願わくは、祖国を立て直すための知恵と力を、皆で出し合って、皆でこの国を良い方向に変えていけたらと思っています。
ブルームーン君のお話には続きがあったのですが、昨日は何しろ月末締め。記事を仕上げる前に寝落ちしたので続きです。

「もしもし、決裁者がねぇ、決裁するのを忘れて夏休みに入ってるんですよ。今日中に決裁しないと、新人君が明日から仕事に来ないと言うんですよ。それで、私が代理で決裁しようと思うんですけど。ログイン画面はどこですか?」

……え?

大丈夫かなぁ。代理決裁って、結構、権限とか高いんですけど。
ログイン画面もわからない人に、代理決裁の権限、付与されているのかなぁ。

「かしこまりました。念のために伺いたいのですが、代理決裁には高い権限が必要です。高い権限を付与されていらっしゃる方でしょうか」

システムを支配できるクラスの権限ですよ。大丈夫でしょうか?
ないとは言いません。
パソコンのこと、よく、わからない人が社長をやっている会社だってあるでしょう。

「そんなことわからないから、サポセンに電話してるんですよ。そんなこともわからないの」

ある程度わかってる人は、ここ、確かめずに操作を案内すると、それはそれでご不満なものですから。
『なぜ、最初に権限のことを言わないのか。権限がないと駄目と最初に言ってくれれば、さっさと上司に決裁を依頼したのに』
そう言って、ガッカリする人の方が、どちらかといえば多いのです。
サポートに正解はありません。さようでございますね、お客様の仰る通りでございます、サポート担当は、お客様の不条理はさっさとスルー。口答えしても火に油を注ぐだけ。誰の得にもなりません。

「ログイン画面はこちらになります」

「……英語がいっぱいの画面が出たわ」

オレンジロード様は、NetworkError かもしれません。

「さようでございますか。ふだん、弊社システムをご利用にならない環境のようですから、接続設定がきちんとされていない可能性がございますね。御社のシステム管理者様にご確認頂けますか」

「そうするわ」

オレンジロード様は嬉しそうです。面倒なことはやりたくなかったのでしょう。他人に任せる口実ができたという喜びが伝わってきます。
白夜もこっそり、ほっとしました。
接続障害は極めて電話での解決が困難な、難度の高いトラブルなので、パソコンのこと全然わかってなさそうな人とやり取りしないとならない場合、何時間もかかります。どの道、システム担当者様には連絡を入れる必要があるので、システム担当者様からかけ直して頂いた方が、断然、お互いのためです。たすかった。

ところで、冒頭の明日から仕事に来ない新人君って。
給与の決裁が一日遅れたくらいで、とも思うのですが。
午前中に取った、ピンクレディさんとブルームーン君からのお問合せを思うのです。タイミングから言って、もしかして、明日から来ない新人君って、ブルームーン君ですか?
半年待たされたあげくに、部長が夏休みで今月も給与は認めないってあんまりな。それは、さすがに、もう明日から来ない! と泣くかも。

ブルームーン君の給与が今月こそ、無事に支給されますように。

月末締めでもお構いなし。本日のサポートセンターも力いっぱい『ログインゲー』です。
あれは、結局のところ沙澄さんが悪いことをしていないのが問題となった騒動だったと思います。
沙澄さんは当時、住所本名を公開していたので、沙澄さんが悪いことをしたなら、あっさり、公式に罰を受けたり、訴えられたりで終わった話だったんですよ。
デスノートよろしく、裁判を起こすにしても、警察に頼むにしても、一番高いハードルは、『匿名の加害者の身元を割り出す』ことです。
逆に言えば、匿名ではない人間はすぐ捕まるので悪事を働きません。サポセンでも、名乗らせるとお客様はおとなしくなります。もちろん、まともなクレームについての対応は名乗って頂いて初めて可能になる場合が多いので、名乗りたがらないお客様が持ち込むクレームは、たいてい、まともではありません。

さて、悪事は働かなかったまでも、沙澄さんに配慮が足りなかったとしましょう。
クレームについて、民間では「自分の配慮が足りなかった」と考える人が多いのに対し、公務員は「客の勘違い」と考える人が多いという調査結果があるそうです。
沙澄さんを叩いていたような人達は、沙澄さんが作品人気につけあがって、客への配慮を欠いていた、と考えるのでしょう。
ところで、白夜は一本千円で電話を取ります。弊社サポセンの平均通話時間は三分四十秒です。
出来高制ではなく、月給を受電本数で割るとそれくらいです。
この書き方は語弊があるでしょうか。お客様のトラブルを一件解決して、千円です。通話時間はお客様にとって待ち時間なので、短いほど、優秀なサポート担当者と呼べます。
この通話時間を短くするため、サポセンでは日々、担当者に訓練が行われています。
さて、民間のサポート担当者は、配慮の足りない欠陥の多いシステムを担当するほど、お客様が困って電話してくるので、お給料を頂けます。
「誠に申し訳ございません、こちらの配慮が足りません、くれぐれも、開発にお客様がお困りである、お怒りであると申し伝えます」
こんな風に謝り倒しておけば、生活が立ち行くのですから、こちらの配慮が足りませんと言うに決まっています。あ、もちろん、本当に申し伝えますよ。ちゃんと、その結果、システムは改善されます。
それは、当然ながら、配慮とは別次元の、純粋な業務です。
すなわち、民間のサポセンはお客様が悪いことになってしまうと、サポセンが不要となってサポート担当が職を失うので、『こちらの配慮が足りません』と言うに決まっているのです。

さて、話をかざきり羽に戻します。
沙澄さんは一本いくらでファン・サービスしてましたっけ。
そうでしたね、タダです。
販売されていた物語の価格を考慮しても、あんなの、どう考えても物語そのものの代金であって、サポート代は含んでいません。白夜が電話一本取る代金より安いじゃないですか。それに、あの騒動、有料サービスの内容へのクレームは全然ありません。購入者を装った部外者が、購入者なら絶対に知っていることを知らずに、まとめサイトなどで間違った情報を言いふらしていたのを除けば。
世の中には最低賃金というものがあり、企業がそれ以下で人を雇用すると違法行為となります。
沙澄さんは明らかに最低賃金以下で、お客様にサービスしていました。
それは言わば、趣味の盆栽を褒めてくれた人への御礼であり、思いやりです。
それなのに、何か勘違いしたお客様が、自分には沙澄さんに回答などのサポート労働を強いる権利があると考えるのであれば、相応の対価を支払うのが筋です。
誰も、沙澄さんに相応の対価を支払わない以上、配慮不足なんて当たり前では? タダで返事をするだけ、沙澄さんはいい人だと思います。
白夜が勤務するサポセンは、給与も業務量も標準的なふつうのサポセンです。それでも、三分四十秒の電話で千円です。それが現代社会の相場なのです。メールもいわゆるテンプレに数行の文章を足すだけで、それくらいです。それでも、メールサポートの仕事は電話以上に証拠が残るので、その仕事をやりたがる人は少なく、仕方なく、人のいい誰かが担当します。

ですから、沙澄さんがお客様への配慮を欠いていたと言われるお客様には、白夜はこう言いたいですね。「そうかもしれませんが、でも、お客様の方が何倍も、沙澄さんへの配慮を欠いていましたよね、それについてはどうなんですか?」と。
最近は、仕事ではなく好きで書いてるんだからこそ、責任を持てなんていうトンデモ理論をふりかざすクレーマーさんもいますが、こういう人、本気だから恐ろしいです。そういうあなたも好きで読んだわけですよね、沙澄さんを不当に非難したり、沙澄さんに不当な不利益を与えたことについて、好きで読んだからこそ責任を持ってくれるのですか? なんて反論したら炎上するんでしょうか。くわばらくわばら。
本来、好きで書いた責任というのは、人気について持つものです。一生懸命書いたのに人気が出ないと他人を妬む人に、好きで書いたんだし、実力なんだから、真摯に受け止めなさいと諭すのが筋の理論です。
好きで書いたんだから、サポートするべきだっていうのは大変な筋違いです。

それでも、物語を待ってくれているお客様をガッカリさせたくない、物語は完結させる、なんて、白夜だったら考えられません。

ただでもらえる返事に、何の悪事も働いていない人を相手に、この人達は何を鬼の首でも取ったかのように威張り散らして沙澄さんを叩くのかと思って見ていました。
サポセンで受ける問合せ内容と公平に比較して、どう考えてもモンスタークレーマーの域です。

沙澄さんにそれを言ったら、「一問につき千円もらえるなら、よろこんで、全部、回答してあげるよ。もちろん、情報開示が違法にならない範囲でだけど。後ろ暗いことは何もないよ」とのことでした。
無責任な質問者が、下らない質問の一つ一つに千円払うなら、沙澄さんはすぐに大金持ちですね。
要するに、社会に出たら数千万円を払ってお願いするような仕事を、加害者らはタダでやれ、一人でやれと、沙澄さんに強制労働させようとしてたってことです。沙澄さんがその要請に応じないからって、加害行為をエスカレートさせてきたってことです。

白夜がやってた友情サポートは、人の好すぎる沙澄さんに客じゃない人からのメールが届かないように仕分けるだけの作業。
「はいはい、これもこれもこれもタダで返信する必要ないよ。読まなくていい、読まなくていい。はい、削除、削除。これは、相手の身元を突き止められたら加害行為の証拠になるから一応保存ね。○○ってやつがどこの誰だかわからない限りは読まなくていいよ」
こういうことです。クレームは最初からすごく少なくて、ほとんど、スパムでしたけどね。
メールで届けられたクレームって、多分、十件ないです。沙澄さんに冤罪を着せてた奴らは、冤罪だとわかっているから、メールなんていう強力な証拠の残る方法では攻撃しないんです。


さて、今回の記事は、『日出る国の行方』に書こうと思っている記事の序章です。
このブログでは、主に、少子高齢化、原発問題、世代間格差問題、実情に合わなくなった社会制度、そういったことを扱っていく予定です。少子高齢化と原発問題には密接な関係があるのですが、同じように、かざきり羽騒動は日本の社会問題と密接な関係があり、沙澄さんは被害者でした。

もはや、日本が沈没するほど深刻な問題になっています。
風評被害を含めた放射能汚染のために生活が立ち行かなくなった人々がこれほど大勢いるのに、事故から四ヶ月が経っても、まだ、事故は収束さえしないのに、日本は原発全廃にさえ踏み切れないまま。海洋や大気など、環境に放出された放射能は、チェルノブイリ事故を遥かに凌駕していることでしょう。

この問題を、一本の記事でわかりやすく、正しく説明できる人が存在するなら、日本は『失われた二十年』の憂き目に遭っていないはずです。そんな人がいるなら、その人は政治家になるべきです。
白夜の翼はそんなミラクルな人ではありませんので、地道にひとつひとつ、順を追って、この深刻な社会問題をまとめていきたいと思います。

最終目標は、原発全廃と社会制度改革につながる世論が高まり、原発全廃と日本の若者たちに未来が開ける社会制度改革が実現すること。

前書きとして、かざきり羽の騒動で沙澄さんを責める不当性から書かせて頂きました。
立ち上げの現状では、かざきり羽さんから流して頂いたお客様ばかりなので、皆さんの多くが関心を持っている事柄は、社会問題よりもこちらですよね。

この記事でこちらのブログに関心を持って頂き、今後、白夜の翼が紹介する社会問題にも関心を持って頂ければと思います。
本日のサポートセンターは『月末締め』です。

昨日の倍ほど電話が鳴ります。締切を過ぎてから仕事に取り掛かる、漆原教授のような人が世の中にはごまんといます。
毎月、月始がピークです。地デジ化の駆け込み需要と一緒です。締切にあたる本日は本番前の序曲に過ぎないのですが、くたくたです。

「あの、今年の2月に決済を申請した、新人のブルームーン君について、上が承認してくれないままなんですけど。どうしたらいいでしょう」

それは、かなり極めて御社内の問題です。部長や社長の問題です。システムの問題ではありません。なんですかそれ。半年も放置って軽いいじめですか。ブルームーン君のお給料、上の決裁なしで出てたのでしょうか。出てなかったら悲惨です。

「どうやら、あなたの直属上司である課長は決裁して下さったようです。部長かその上で止まっているようですが…」

新人教育のピンクレディさんにも、まして白夜にも、部長に意見する権限はございません。

「課長に、最終的な決裁がまだ下りないんですけどとご相談頂けますか。課長を頼るしかありません。その上は、連絡先さえわかりません」

「わかりました。課長は異動になったんですけど、部署はわかっているので、聞いてみます」

ここでいったん電話は置かれました。
どうでもいいのですが、部長クラスの、会社で粘土層と呼ばれている感じの人々は、何を仰っているか聞き取れないので困ります。

「ぼそ ぼそ ぼそ」

何言ってるのか、さっぱりわかりません。女性の声の聞き取りやすさに、感謝してしまう瞬間です。

「ぼそ ぼそ」

電話の音量をめいっぱい上げてみますが、何を仰っているのか。

「だぁから ぼそ ぼそ って言ってんだろう!」

どうでもいい文句だけは歯切れが良い。参った。あーあ。
白夜はしばらく前まで、ファンタジーな恋愛小説サイトさんで、友情サポートをしてました。

こちらの小説がまた面白いのですが、個人的には雪月花が好きです。
好きなカップルはアデヴァン。
アデリシアーナ侯爵令嬢とヴァン・ガーディナ皇子のカップルなんて、夢のようにいい。

壮大な大河ドラマと賢者様シリーズのコメディ展開がミックスされてて、さすが大御所のテイスト。

あと、剣聖のエヴァシルも好物です。

読み終えてみると、ゼルシア様が何だか可愛い人だったような印象が残る、不思議な読後感の物語でした。
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