名城、再起戦判定勝ち！世界再挑戦に弾み

６回、名城（右）の右フックがペレスの顔面にヒット

　◆プロボクシング１０回戦　○名城信男（判定）レイ・ペレス●（３０日、大阪市住吉区民センター）　前ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者で現ＷＢＣ同級９位の名城信男（２９）＝六島＝が再起戦となるノンタイトル１０回戦を行い、ＷＢＯ世界フライ級８位、同ユース王者のレイ・ペレス（フィリピン）に３―０で判定勝ち。２月に世界挑戦に失敗して以来の試合で１１戦無敗の強敵を破り、再度のベルト獲得へ弾みをつけた。名城の戦績は１５勝（９ＫＯ）３敗１分け。

　生まれ変わった名城が、巧みに強敵を完封した。今までの頭から突っ込むファイタースタイルではなく、リードジャブをついてポイントを取り、相手の攻撃はきっちりさばいた。タフな相手を倒しきれなかったが、有効打の数も圧倒した。

　１１戦全勝のホープ相手に、最大７ポイント差の大差判定勝ち。「倒したかった。決めきれなかったのが悔しい」と反省したが、負ければ引退を決意していた一戦での完勝。「このレベルの相手に勝てて自信を取り戻せた」と手応えもつかんだ。

　次戦は念願の海外進出が有力。ダメージもないことから、早ければ９月にも予定される。先に見据えるものはもちろん王座返り咲き。枝川孝会長は「海外で（世界）挑戦してベルトをつかみたいね」と気勢を上げる。負ければ引退の気持ちは変わらない。勝ち続けて再び世界のベルトを巻いてみせる。