元ビートルズのリンゴ・スター(71)の孫娘、ターシャ・スターキー(25)がベースとコーラスを務める英4人組バンド・BELAKISS(ベラキス)が30日、横浜赤レンガパークで行われたライブイベント「オーガスタキャンプ 2011」に初出演した。世界に先駆けて27日に日本デビューし、日本上陸を果たした。1万5000人を沸かせたターシャは「おじいちゃんも、日本デビューを喜んでいる」と笑顔を見せた。
ビートルズの孫娘が、世界デビューを前に日本でベールを脱いだ。
ベラキスを発掘したオフィスオーガスタ代表の森川欣信氏の紹介で登場。ターシャは、リンゴ・スターの面影を感じさせる顔立ち。バンドは1960年代の英バンドのようなサウンドが特徴で、ターシャはリンゴ譲りの美しいハーモニーを5曲で響かせた。ターシャはドリンクを手に日本語で「カンパーイ」と1万5000人とともに自らの船出を祝福。最初は戸惑っていた観客も、曲に合わせて手拍子を繰り返した。
英ロンドンのクラブで活動するベラキスは、森川氏が動画投稿サイト「You Tube」で偶然発見。アルバム「ベラキス」を27日に発売し、ビートルズの孫として初めてCDデビューを果たした。収録曲の「ONLY YOU」は、洋楽アーティストとして7月最高の12局でのパワープレイを獲得。先週末に来日後、フジロックフェスティバルなど日本で3度のライブ出演をこなした。
公演後、「スポーツ報知」の単独インタビューに応じたターシャは「とにかく楽しかった。日本のファンは積極的」と、大観衆の歓迎に充実の表情。祖父のリンゴについての質問にも「日本でのリリースを喜んでくれている。(バンドを)維持することは大変だ、と。酒は飲むなと言われています」と、かわいらしい笑顔で気さくに答えた。スガシカオ、山崎まさよしらが所属するオフィスオーガスタ初の洋楽アーティストだが、ボーカルのルアリーは「家族のようで、心地いい」と溶け込んでいる。
ベラキスは、31日午後2時から東京・タワーレコード渋谷店でインストアライブと握手会を開催。今後は欧米でのCDデビューを予定するが「また帰ってきたい」(ターシャ)と、第2の母国でのブレークを誓った。
[2011/7/31-06:01 スポーツ報知]