原水禁世界大会 初めて福島で
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原水禁世界大会 初めて福島で

7月31日 18時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

広島や長崎で毎年、核廃絶を訴えてきた原水禁=原水爆禁止日本国民会議の世界大会が、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて31日、初めて福島市で開かれ、原発の停止や廃止に向けた「脱原発」の必要性を世界に訴えました。

原水禁は毎年8月、核兵器の廃絶を主なテーマに被爆地・広島や長崎などで世界大会を開いてきましたが、福島第一原発の事故を受けて31日、初めて福島市で大会を開きました。大会を前に市内の広場では、およそ1700人が集まって県民集会が開かれ、計画的避難区域の対象になっている飯舘村の住民が「今回の事故で混乱し、失望し、そして憤りを覚えている。将来の危険性を少しでも減らしてほしい」と訴えました。続いて開かれた大会では、長崎の被爆者で原水禁の川野浩一議長が「『核と人類は共存できない』を長年、合い言葉にしてきたが、核兵器廃絶に偏りがちで、反原発への取り組みが弱かったことを反省しなければならない。原発の事故はこれを最後にしよう」とあいさつしました。このあと「私たちはこの福島から立ち上がらなければならない」とするアピールを採択し、原発の停止や廃止に向けた脱原発の必要性を世界に訴えました。脱原発を巡っては、原水協=原水爆禁止日本協議会も来月、広島と長崎で開く大会で議論することにしているほか、全国の被爆者でつくる日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会も、脱原発の姿勢を強めたいとしています。