国際【ノルウェー連続テロ】狙われた「平和の象徴」移民排斥の声強く+(1/2ページ)(2011.7.23 21:44

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【ノルウェー連続テロ】
狙われた「平和の象徴」移民排斥の声強く

2011.7.23 21:44 (1/2ページ)
 22日、爆弾テロで煙が上がるオスロ中心部(AP=共同)

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 22日、爆弾テロで煙が上がるオスロ中心部(AP=共同)

 【ロンドン=木村正人】政治を志す若者500人が集うサマーキャンプが地獄と化した。首相官邸が入る政府庁舎などからは猛煙が噴き上げた。毎年12月に首都オスロでノーベル平和賞授賞式が行われるノルウェーが連続テロの標的になった。右翼過激思想に傾倒する男はなぜ「平和の象徴」を狙ったのか。詳しい動機や背景はまだ明らかになっていない。

 「ウトヤ島の家に集まってオスロで起きた爆弾テロについて話していたとき、外で銃声が鳴り響いた」と16歳の女性はロイター通信に語った。逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者は警官の制服を着用し、イヤホンをしながら若者たちに「集まってほしい」と声をかけた後、短銃やショットガンを乱射した。

 若者たちは岩陰に隠れたり、湖に飛び込んで泳いで逃げたが、容疑者は水中に逃げた人にも銃口を向けた。現場にいたある女性は英スカイニューズ・テレビに「銃声が近づいて震えが止まらなかった。多くの人がどうなっているのか分からない」と涙ながらに話した。

 「ノルウェーの外交上の懸案は商業捕鯨だけ」といわれるほど同国は国際紛争やテロとは無縁だった。大半の国民の名前、住所、職場は公開され、「平和で開かれた社会」という評価が定着しており、地元メディアは「第二次大戦以来の大惨事」と衝撃を伝えた。

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 22日、爆弾テロで煙が上がるオスロ中心部(AP=共同)
アンネシュ・ブレイビク容疑者(ロイター)
 22日、オスロ中心部の爆弾テロで、煙が上がる建物や散乱するがれき(AP=共同)

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