14年前に73歳で亡くなった金学順さんが旧日本軍の従軍慰安婦だったことを韓国で初めて公表して今年で20年になるのを受け、市民団体メンバーらが31日午後2時、大阪市中央区大手前4の大阪歴史博物館で慰安婦問題を考える集会を開く。
金さんは1941年に従軍慰安婦として中国の前線に連行され、91年に慰安婦だったことを名乗り出た。日本政府を相手取った補償請求訴訟の原告にも加わった。
集会では、金さんの軌跡を振り返るドキュメンタリー上映、戦争と女性の人権博物館日本建設委員会(東京)代表らによるパネルディスカッションなどがある。資料代は一般1000円、学生500円。日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク(080・6185・9995)の西村寿美共同代表は「社会がいまだに解決できていないことを集会で知ってほしい」と話している。【阿部浩之】
毎日新聞 2011年7月30日 地方版