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10年前、白昼の繁華街で消えた″美人″女子高生 背景に複数の「疑問点」が浮上......!!

10年前、白昼の繁華街で消えた″美人″女子高生 背景に複数の「疑問点」が浮上......!!
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。 

第17回
北海道室蘭女子高生失踪事件
(2001年3月)

 2001年3月6日の白昼、北海道室蘭市の繁華街で高校1年生の千田麻未さん(当時16歳)の行方が分からなくなった。自宅からアルバイト先に向かう途中、一体彼女の身に何が起きたのか?

 失踪した麻未さんは、学校でファンクラブが結成されるほどの"美人"女子高生であったことや、人通りの多い繁華街で発生した失踪事件、アルバイト先の関係者に対する警察の捜査が報道されたことで、この事件は世間からの注目を集めることとなる。

 麻未さんの通う北海道立室蘭栄高校は、室蘭市のなかでも一番の進学校。彼女はとても勉強熱心で、成績は常にトップクラスだった。事件が発生した3月6日は平日だったが、公立高校の入試日のため、麻未さんの通う学校も休みとなっていた。

 室蘭市白鳥台の自宅は、両親と弟の家族4人暮らし。近くの大型スーパー内にあるパン屋でアルバイトをしていた麻未さんは、自宅から7kmほど離れたパン屋の本店に赴き、コーヒーの入れ方を学ぶ講習を受けることになっていたという。正午過ぎ、彼女はパン屋の本店に「午後1時過ぎに行きます」と電話をかけている(電話に出たのは同店の従業員)。そして、彼女は自宅を発った。

 この日の麻未さんの服装は、ジーンズにベージュのブレザー、バーバリーのマフラーという、どこにでもいる女子校生風のファッション。途中でコンビニに立ち寄ったあと、彼女は市内を走る循環バスに乗車した。このときの友人の目撃証言によれば、バスに乗った麻未さんが自分に向かって後部座席から手を振っていたという。

 このあと、関係者の証言が"すべて"事実だとすれば、麻未さんは非常に奇妙な行動をとったことになる。目的地のパン屋の本店に向かうのであれば下車すべきバス停「東通」で降りなかったのだ。

 約束の午後1時頃、「東通」から3つ先の停留所「東町2丁目」で下車した麻未さんを、同級生の男子生徒2人が見かけ、道路越しに挨拶をしたという。その後、麻未さんはスーパー「室蘭サティ」に立ち寄り、午後1時26分から化粧品売り場で15分ほど過ごしているのを、店の防犯カメラが記録している。そして、この映像が麻未さんの最後の"目撃情報"となってしまった。

 午後1時42分、麻未さんの交際相手が、彼女のPHSに電話をかけている。そのとき、麻未さんは交際相手に「下に着いた」と話したという。"下"とは、地元で繁華街周辺を指す呼称のこと。おそらく麻未さんは、「室蘭サティ」を出てバスに乗り、ようやく目的地のある「東通」に到着したと見られている(PHSの交信記録からも、アンテナの中継場所が「東通」付近だったことが判明)。

 午後1時46分、再びかかってきた交際相手からの電話に出た麻未さんは、「いま話せないから、あとでかけ返す」と通話を切った。このとき、自分の身に危害が及びつつあったことに気付いて、交際相手に伝えることができていたなら、この事件はもしかしたら"未遂"で済んだかもしれない。

 そして、麻未さんは忽然と消えてしまった。

 しかし、いくつかの疑問が残る。なぜ麻未さんは、目的地の最寄りのバス停で降りなかったのか? それに、予定時刻を過ぎているにもかかわらず、なぜスーパーの化粧品売り場に行ったのだろうか? このことについて、彼女の性格を知る友人たちは、「律儀な麻未さんがそんなことをするわけがない」と口を揃えて語っている。それならば、約束の時間は証言した関係者の記憶違いだったのだろうか......。 ここで、麻未さんと会う予定だったパン屋の店長の証言が重要性を帯びてくる。

「麻未さんが昼過ぎに来ると思い、午後1時30分まで店で待ったが、来ないので外出した」
「その後、体調がすぐれなかったので、自宅で寝ていた」

 北海道警は、麻未さんと「コーヒー講習」の約束をし、最後に会った可能性がある、同店長に疑いの目を向けた。3日間にわたって任意で取り調べを行い、所有する車両を押収し、自宅と店舗を捜索した。しかし、事件との結びつきは一切見つからなかった。

 麻未さんの失踪から、もうすぐ10年を迎えようとしている。事件発生から道警は捜査員を延べ2,000人以上を投入し、徹底した捜索体制を敷いてきた。市民からは1,000件以上の情報が寄せられるなど、世間の注目度も高かった。しかし、生きていれば26歳となっているはずの彼女の発見には、未だ結びついていない。それでも彼女の家族は、麻未さんがどこかの場所で生きていることを信じ、待ち続けている。そう、いつの日か、元気な声で自宅に電話がかかってくることを......。
(取材・文=神尾啓子)

<被害者の情報>
名前:千田麻未さん(ちだ・あさみ さん/当時16歳/室蘭栄高校1年生)
身長:153cm
体型:痩せ形
頭髪:ストレートの黒髪
服装:紺色のジーンズ、ベージュ色のブレザー、バーバリー製のチェック柄マフラー、緑色の革靴

<連絡先>
連絡先:室蘭警察署刑事第一課
TEL:0143-46-0110


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【第16回】飲みかけのココアを残し、消えた少女......奇妙な「怪文書」が示唆する事件の真相とは!?
【第15回】 胸と内臓を刃物でえぐり取られ......切断された島根の女子大生殺害事件から1年
【第14回】 "栃木女児殺害事件"発生から5年 7歳少女の顔を執拗に殴打し、胸を12度も刺した犯人の残忍性

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