僕が大学で演劇や映画の制作にどっぷり携わっていた頃に比べると、最近ではあまり小劇場へ足を運ぶことも少なくなってきましたが。
それでも時々、関係者さんなどからお誘いをいただいて、観劇へ行くこともままあります。
そんな僕が、劇場へ足を踏み入れて、観劇をして帰るまでの間、いつも思うことがあるんです。
それを今、思い立ったので書き連ねておこうと思います。
[1:劇場の入口を目立たせる]大きな劇場ではさほど気にすることではないかも知れませんが、大体“小劇場”というのは、駅から離れていたり雑居ビルに入っていたり、小劇場が乱立する地域にあったりと、迷いやすい場所にあるということを再確認。
その上で、迷いながら、不安を抱きながら劇場へ足を運ぶお客様に対して、この劇場内で「誰(どの劇団)が何(演目)をしているか」ということを目立つようにしておくべきだと思います。
[2:受付はエレガントな笑顔で]受付担当は、劇団員が責任をもって受け持つ場合や、当日だけのお手伝いさんがおこなう場合など色々なケースがあるかと思いますが、来場者にとってはそんなこと関係なく、劇場入口で最初に接する「関係者」です。
無用な遠慮をさせないように、また気持ち良く観劇してもらえるように、エレガントな笑顔を持って接客するべきだと思います。そのためにも、事前の確認や打ち合わせはしっかりとおこなって、受付本人が慌てないようにしておく必要もあると思います。
[3:客席も含めたゲネプロをする]演出家など関係者が客席に座り、照明や音響の具合、暗転チェックや立ち位置の調整を見るゲネプロは勿論どんな劇団でもおこなっているとは思うのですが、それはあくまで「舞台上」のためのものに過ぎません。お客様がどんな状態で観劇するのかを知るため、客席のゲネプロもした方がいいかと思います。
客席には、オペレーションブースに近い場所や出入口に近い場所、エアコンに近い場所やトイレに近い場所、さらにはサジキ席や立ち見など、色々なパターンが想定されます。本当ならば、そのすべてが心地良く、どの席で見ても苦の無いよう配慮すべきだと思います(すこし理想論ですが)。
(さらに以下に続きます)
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