福島第一原発1号機の格納容器内の気体に含まれる放射性物質の濃度が、原子炉建屋内の空気中の濃度と同じレベルであることが分かりました。

 東京電力は29日、格納容器の内部とつながる配管を使って内部の気体の成分を分析しました。その結果、放射性セシウム137は1立方センチあたり20ベクレル、セシウム134は17ベクレルでした。これは想定していた濃度の1000分の1程度の低い値で、原子炉建屋内の空気中の濃度とほぼ同じだということです。東京電力は「放射性物質が水に溶け込んで、たまり水などに流出している可能性もある」とみて引き続き分析を進めることにしています。

撮影:東京電力

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