米カリフォルニア州の自宅で首をつって死んでいるのが発見された伊良部秀輝さん=享年42、元ヤンキース、ロッテ、阪神など=の司法解剖が29日午前(日本時間30日)にも行われることになった。ロサンゼルス郡保安官事務所は、死因を自殺と断定しているが、詳しい死因や死亡推定時刻を特定する。
関係者によると伊良部さんは、約1カ月前に夫人と離婚していたとみられる。その後は独り暮らしで、数日間連絡が取れなくなったことを心配した知人が、自宅を訪れた際に遺体を発見した。発見されたのは27日午後4時だが、死後数日が経過していた可能性もある。 近所の住民は「とても落ち込んでいるように見えた。最近はあまり外出もしていなかったのではないか」と話している。遺体は家族が確認し、当局に安置されている。葬儀は近親者だけで行う予定。
寂しすぎる最期に、エクスポズ(現ナショナルズ)で同僚だった日本ハムの吉井理人投手コーチは「もうちょっと声をかけてあげられれば」と涙をこらえるのがやっと。西武時代に名勝負を繰り広げた清原和博氏も「すごくすごくつらいです。悲しいです。苦しいです。悲しすぎます」とコメントしている。
一方で、伊良部さんは野球への情熱だけは失わず、8月にドジャースタジアムで東日本大震災のチャリティー試合を企画していたという。日本で指導者になるのが夢で、阪神時代指揮官だった星野仙一監督(64)=現楽天=にも相談したことがあった。1年前、深夜に泣きながら「テストを受けさせてほしい。指導者もやりたい」と30分も懇願したという。
豪快に見えて実は繊細だったと関係者が声を揃える伊良部さん。息を引き取ったあと、たった独りでさぞ寂しかったことだろう。