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【プロ野球】

巨人ドローが精いっぱい また貧打、また小笠原ブレーキ

2011年7月31日 紙面から

ヤクルト−巨人 9回表2死一、二塁、谷が中前に同点打を放つ=神宮球場で(武藤健一撮影)

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◆ヤクルト2−2巨人

 最後に意地は見せた。9回、巨人が猛反撃。藤村の四球から打線がつながり、2死一、二塁で、代打・谷がヤクルトの守護神・林昌勇から中前適時打。2−2の同点までは追いついた。

 この時点で試合時間は3時間30分を経過。勝利には“もう一本”が必要だった。しかし、続くラミレスは二ゴロ。逆転勝ちまでは至らず、今季5度目の引き分け。広島が勝ったため、5位への後退を強いられた。

 「よく追いついた? そうですね。クローザーから引き分けに持ち込んだわけですから」。原監督はナインの踏ん張りは評価した。しかし、心は不完全燃焼なのだろう。笑みを浮かべずにクラブハウスへと向かった。

 無理もない。貧打は相変わらずだった。1回の1点目は3四球でくれた2死満塁のチャンスから阿部の押し出し死球で得たもの。打線がつながったのは9回のみ。8回まではため息ばかりの展開だった。特に深刻なのは小笠原。1回2死満塁、6回2死一、三塁ともポップフライを打ち上げて凡退。相変わらずのブレーキ役だった。

 球場を引きあげる小笠原の表情は当然、暗い。岡崎ヘッドコーチは「苦しいだろうけど、打ってほしいということしかない」と願いに似た言葉を発したが、原監督は当惑を隠せず、「何と答えていいか分からないよ…」とポツリと語った。

 しかし、指揮官はあくまで前を向く。「必死に戦っているわけだから。引き分けに持ち込んだことをいい形として、明日につなげたい」。焼け石に水のドローといった感じはするが、負けなかったことは確か。林昌勇を打ち込んだことを好転のきっかけにしたいところだ。 (川越亮太)

 

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