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【グラニュース】


闘莉王、目指すは勝利のみ

2011年7月31日 紙面から

 名古屋グランパスは30日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで約1時間の練習を行い、31日の福岡戦(レベスタ)に備えた。DF田中マルクス闘莉王(30)は、13試合連続不敗のチーム記録がかかっていることに、興味なし。最後に負けた甲府戦を欠場していた闘莉王にとっては、負けないのは当たり前で、勝ち点「3」しか受け入れるつもりはない。

 ちっぽけな記録には、心が動かない。13試合連続無敗のチーム記録がかかっている福岡戦。

 「それで? 全然意識してないよ。おれたちは勝ち続けるしかないんだから」

 闘莉王は負けないという事実をグランパスの強さと結びつけようとはしない。「最後に負けたのが甲府戦だろ。オレは出ていなかったからな」という言葉の響きは、闘莉王さえプレーしていれば、不敗はどこまでも続きそうな気配を感じさせる。1−3で敗れた5月15日の甲府戦は故障欠場。闘莉王が今季J1で唯一、敗戦を味わったのは4月24日の浦和戦。もう3カ月も負けを知らないのだから、「オレがいるから」という安心理論にも説得力がある。

 23日の広島戦で今季初ゴールを決めて、気分はさらに乗ってきた。この日のミニゲームでは、奇声を上げたり、ループシュートを決めるだけでは飽き足らず、肉弾戦を仕掛けた相手のパンツをずり下ろす危ない技まで使って、爆笑を誘った。最後の個別シュート練習ではGK役を務めて盛り上げた。

 ホームでの福岡戦は5−2で勝ったが「内容はひどかった」と、最下位相手でも、いつもと同じように気を引き締める。チームが連勝街道を走っていても、気になる点はズバリと指摘するのが闘莉王。広島戦では、途中出場した永井を叱り飛ばして「言われたことだけやってちゃダメ。ピッチでチームに求められたことを感じてプレーしないと」と突き放した。

 不敗ではなく連勝を続けることに大黒柱としての責任感を持つ。「まだ内容には満足できない。2点差にしたら安心しちゃうところもあるし、相手が引いてきたら、難しい試合になる。いい場所でセットプレーが取れるかどうかも大事になるな」。攻め方、守り方、そして勝ち方とあらゆることを想定して、博多に乗り込んだ。 (木本邦彦)

 

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