政治

　海江田万里経済産業相は３０日、２９日夜に開かれた政府の東日本大震災復興対策本部を欠席し、同僚議員のパーティーに出席したことについて、記者団に「私のところに（対策本部開催の）連絡が入っておらず、知らなかった」と釈明した。また、同日午後の衆院経済産業委員会で、進退を問われて涙を流したことに関し、「尋常でない状況がだいぶ続いているので」と述べた。

　３０日の東京電力福島第１原発視察後、経産省で記者団の取材に応じた。対策本部が開かれた２９日、海江田氏はパーティー出席のため午後３時半ごろ経産省を出たが、この時点で連絡を受けていなかったという。

　海江田氏は「何時に連絡が来たのかを調べる。ミスはミスだ」と述べた。

　復興対策本部開催の連絡について、政府高官は「前日から（２９日）午後６時に開くことを予定していた。午後５時ごろ『延期になるから待機するように』と連絡した。午後７時半ごろに最終的な時間が決まった」と説明。「（各閣僚側には）対策本部の事務局が連絡しているはずだ」と話している。【和田憲二】