大地震から4か月ぶりに救出された金魚、ニュージーランド

【7月30日 GlobalPost】2月に大地震に見舞われたニュージーランドのクライストチャーチで、被災した会計事務所が飼っていた2匹の金魚が4か月半ぶりに無事、生存していたことが確認された。

　2月に起きたマグニチュード（M）6.3の大地震では、181人が死亡、市中心部も壊滅的な被害を受けた。

　AP通信によると、『スクーピー・ドゥ』のキャラクターにちなんで「シャギー」と「ダフネ」と名づけられた金魚は、会計事務所の社員、ビッキー・ソーンリーさんが事務所ロビーの水槽で飼育していた。だが、事務所が地震で被災したため、ビッキーさんが立ち入りを許されたのは、地震から4か月以上たった7月6日のことだった。

　そこで、水槽のなかを泳ぎ回っている「シャギー」と「ダフネ」を発見したビッキーさん。2匹が餌もなく水も浄化されない状態で数か月も生き抜いたことに、「本当に驚いた」という。

　米カリフォルニアの水族館関係者は、「シャギー」と「ダフネ」は水槽内の水草を餌代わりに食べ、自然発生したバクテリアが水を浄化する役割を果たしたのだろうと話す。

　一方、、「シャギー」と「ダフネ」と一緒に飼われていた残りの4匹の魚は、残念ながら命を落としたようだ。1匹は死骸が水槽に浮いていたが、他の3匹は影も形もなかった。

　助かった「シャギー」と「ダフネ」は、ビッキーさんが自宅に連れ帰った。(c)News Desk/GlobalPost.com/AFPBB News