東京電力福島第一原子力発電所では、3号機の原子炉建屋で最も多くの汚染水が発生していることから、27日、建屋の2階と3階に初めて作業員が入り、配管などを調査することになりました。
福島第一原発では、核燃料を冷やすために1号機から3号機で合わせて毎日390トン余りの水が入れられ、そのほとんどは汚染水となっています。このうち3号機は、水漏れなどのため1号機や2号機の倍の水が入れられ、最も多くの汚染水が発生しています。東京電力は、26日に3号機の原子炉建屋にロボットを入れて内部の様子を調べたところ、配管や弁の損傷は少ないとみられることが分かったということです。このため27日、初めて2階と3階に合わせて6人の作業員が入り、燃料を冷やす水をこれらの配管に通しても水漏れをしないかどうかなどを調査することになりました。ロボットによる測定では、2階の一部の放射線量は1時間当たり最高で75ミリシーベルトと、人が長時間の作業をするのが難しい所があるということで、東京電力は被ばくを防ぐ対策を取りながら、短時間の調査をすることにしています。