Column

明日やる

今できることは今やらないと人間いつ死ぬかわからないので、それこそ今キュッと逝ってしまわないとも限らないですからね、そんな心持ちで生活しています。今日が最後の一日だと思えば「明日やる」という発想は出てきません。それがなんであれ、今すべきなのです。

「明日」を今現在から連続した24時間が経過した時点のこととおくと、現在と24時間後は時間的に連続しているわけですから、なんらかの「今現在できない原因」が24時間以内に取りのぞかれなければ「明日やる」ことは不可能です。

なぜ今できないのかを考え、できない原因を追求し、その結論が正しいことがはっきりしたら、今すぐに原因を取りのぞくべきです。気が進まないとか乗り気になれないなどのような自分の感情にもとづく原因は、取りのぞかず逆に利用しましょう。

気分の問題は、つきつめれば失敗体験をくり返したくない心の問題でもあります。必ず気持ちよく成功する体験ならば、それに対して気が進まないなどとは思わないからです。

前回の体験を失敗と思ったのなら、その原因はおのずとわかっているのですし、別の言い方をすれば、わかっているからこそ失敗と認識できているわけです。その状態でことを進めれば、同じあやまちはくり返さないはずです。むしろ失敗していたことがらが解決できたという成功体験につながっていくでしょう。

別の失敗をするかもしれません。その可能性はおおいにあります。しかし、それを解決して成功体験にすれば、なにごともさらに楽しくなるでしょう。ひとつの失敗をすると、その先にはひとつの成功が待っているのです。成功体験を得たいのなら、失敗をするために「明日やる」ことを「今やる」べきなのです。

「明日」とは24時間後の「今」です。それぞれその瞬間を切り取ったとき、それらにどんな差があるというのでしょう。差がないのなら、今やってしまいましょう。そうすれば、24時間後の「明日」には、進歩した自分がいて、しかも別のことができます。これだけ得なのですから、今やらない手はありません。さあ。

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