7月25日のニュース
浄化設備故障で汚染水増える(7月25日 14:05更新)
東京電力福島第一原子力発電所で、24日、汚染水の浄化設備のうち、塩分を取り除く装置が故障したことから原子炉に注入する水が不足し、ダムの真水で補っています。
この結果、汚染水が増える状態が続いていて、東京電力が復旧を急いでいます。
福島第一原発では、汚染された水を浄化する設備のうち、放射性物質を取り除いたあとに塩分を除去する装置で、24日昼前、警報が鳴り、いったん装置を止めたうえで故障した部分を予備の機器に切り替えて24日午後7時すぎに運転を再開しました。
予備の機器は、塩分を除去する能力が通常の半分程度しかないため、原子炉に注入する水が不足し、ダムの真水で補っています。
福島第一原発では、先月下旬から汚染水を増やさずに原子炉を冷やす「循環注水冷却」のシステムが稼働していて、国と東京電力は、今月19日、原子炉などの「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめています。
しかし、24日夜の装置の故障で、結果として汚染水が増える状態が続き、事故の収束の要となる「循環注水冷却」は維持できなくなっています。
東京電力は「浄化設備全体がまだ安定的に稼働出来ていないので、信頼性の向上が必要だ」として装置が故障した原因を調べ、復旧を急いでいます。
- 7月25日のニュース一覧
TweetクリックするとNHKサイトをはなれます