2011年6月1日 20時29分
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど携帯電話5社は1日、電話番号をあて先として短文メールを送信できる「ショートメッセージサービス(SMS)」を、7月13日から異なる事業者の端末間で送受信できるようにすると発表した。PHSとはやり取りできない。
SMSは最大全角50~70文字の短文を携帯電話間で送受信できるサービス。現在は、同じ事業者間でしか送受信できない。今回の措置で、メールアドレスが分からなくても携帯電話番号さえ分かればメッセージを送れるようになる。
SMS1通の送信料はドコモ、au、ソフトバンクが3.15円、イー・アクセス(イー・モバイル)が2.1円。受信は無料。迷惑メールが増える可能性があるため、各社は大量送信の規制や発信番号の拒否設定などの対策を強化する。
SMSは、欧米では仕様が共通で事業者の枠を超えて利用できることから普及が進んだが、日本では各社によって仕様が異なり、事業者が違うとやり取りできなかったため、利用度が低い。ドコモでは、SMSの利用数は携帯メールの1%未満にとどまっているという。【乾達】