菅首相:衆院特別委で退陣を明確に否定

2011年5月31日 11時49分 更新:5月31日 13時36分

東日本大震災復興特別委員会で自民党の中川秀直議員の質問に答える菅直人首相=国会内で2011年5月31日午前10時47分、三浦博之撮影
東日本大震災復興特別委員会で自民党の中川秀直議員の質問に答える菅直人首相=国会内で2011年5月31日午前10時47分、三浦博之撮影

 菅直人首相は31日午前の衆院東日本大震災復興特別委員会で、自民党からの退陣要求について「優先すべきは大震災と原子力事故の収束だ。今やらなければならない責任を放棄できない。危機の中の危機を次の段階まできちんとつなぐのが自分の役目で、その義務を果たす覚悟だ」と述べ、退陣を明確に否定した。自民党の大島理森、中川秀直両氏への答弁。

 これに対し、自民党の谷垣禎一総裁は31日午前の党役員会で、内閣不信任決議案の提出時期について、6月1日の党首討論後に判断する意向を示した。一方、公明党は31日の常任役員会で不信任案提出を了承。山口那津男代表は記者会見で、自民党との共同提案について「最も効果的なタイミングを考える。そう間をおくべきとは思っていない」と語った。

 復興特の審議では、大島氏が「菅首相が辞めれば、我々はスピーディーな復興のために新たな政治体制を作る用意がある」と述べ、首相退陣後の連携の可能性に言及。中川氏は「内閣不信任決議案を提出せざるを得ない」と述べた。菅首相は「谷垣総裁にも一度お目にかかってお話ししたいと何度か申し上げ、その気持ちは変わっていない」と野党側に協力を求めた。【佐藤丈一、岡崎大輔】

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