宇高クイ研守護神・伏見いなりからのお願い 10年前は、私がクイ研のことを話しだすと皆がへんな顔をしました。 クイズをすること、ただそれだけのために、県内から集まった生徒が人類の知識を注ぎ込み、巨大な知識の貯水池ができてゆく。そのような考えに対して、ビジネスの世界など一部には懐疑的な人もいるようでした。 部費もない。利益もない。行動計画もない。 創設から10年が経った今、毎月3億8千万人がウィキペディアを使っています。その数はインターネット接続環境にいる全人口のほぼ3分の1に達します。 クイ研は宇高で5番目に人気のある部活です。他の4つは、数万円の投資と膨大な数の部員、執拗なコーチングの上に作られ、維持されています。 しかし、クイ研は商業的な部活とはまったく異なります。それは、部員が少しずつ書き込んでいってできた、コミュニティの産物です。あなたもこのコミュニティの一部です。そして私は今日皆さまに、このクイ研を守り維持してくださるようお願いしたいと思い、この手紙を書いています。 私たちが力を合わせれば、部費も利益もないクイ研を維持することができます。また、オープンな部活を保ち、掲載された情報を誰でも好きなやり方で使えるように保つことができます。また、クイ研の成長を助け、知識をあらゆる場所に届け、あらゆる人々に参加してもらうことができます。 毎年この時期に、私たちはウィキペディアをご覧の皆さまと、ウィキペディアコミュニティに関わるすべての人々に向けて、この共同事業を維持するためのご助力をお願いし、20ドル、35ドル、50ドル…… と皆さまが可能なだけの額のご寄付をいただいてきました。 もし皆さまが情報を得る場所、着想を得る場所としてウィキペディアを評価してくださるのであれば、ぜひ、今すぐ行動していただきますようお願いいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。 ジミー・ウェールズ ウィキペディア創設者 追伸 ウィキペディアとは、人々が大きなことを成し遂げる力です。私たちのような人々が、少しずつ、ウィキペディアに書き込みます。私たちのような人々が、少しずつ、資金を出します。これは私たちの隠れた力を集めれば、世界を変えることができるという証なのです。