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選手インタビュー
 

Vol.26 トム・ローガン ウイングスパイカー
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 以前、アメリカの代表チームでずっと吉田敏明監督に指導を受けていたこともあって、日本の練習方法やコーチングのスタイルにとても興味を持っていました。久光製薬がいいチームだということも聞いていましたし、練習をたくさんする日本流のスタイルの中で違う文化も学びながらプレーできる機会が得られてうれしいです。新しい環境に合わせて頑張っていきたいと思っています。吉田さんはまた別のチームの監督をされていますけれども、自分はプロ選手としてやっていますから、私は久光製薬がいいチームであると判断してこのチームと契約することに決めました。
 実際に久光製薬スプリングスの練習に合流して、チームの印象はとてもいいですよ。チームメイトたちは英語が少ししかしゃべれないし、私も片言の日本語しか知らないけれども、積極的に話しかけてくれますし、私もコミュニケーションをとるように努めています。みんなとすごく仲良くやっていますね。体育館の設備など環境面もすばらしいし、近所を自転車で周ってみたんですけど、このあたりもとてもきれいな場所で、とても気に入っています。ただ、海のほうへ下っていってそこから戻るとき、すごくきつい急な坂を上っていかなければいけないのは大変でしたけど(笑)。

 まだチームに合流して1週間なので、チームの中での役割を考えることよりも久光製薬に溶け込むことが私のやるべき第一のことです。ただ、日本のチームはどこも誰か絶対的なエースが一人で全部打つのではなく、チームでコンビネーションを作ってみんなで戦うというスタイルだと思いますから、それにしっかり合わせていけるようにしたいと思っています。日本のスタイルというのを理解して、その上で、自分のよさをチームにフィットさせることが大事だと思います。個人個人の特長や長所はもちろん認めた上で、それぞれのよさをチームの中でどう生かすかということですね。

 アテネ・オリンピックのあと、4年前に1年間ビーチバレーをプレーして、そのあとスペイン・リーグに参加。2年前に再びビーチバレーをやって、去年はロシアでプレーしていました。ビーチバレーは小さい頃から親しんでいて好きですし、インドアのバレーは自分の仕事ですから、そういう経歴になったわけです。アメリカではビーチとかインドアとか区別はもちろんしますけれども、自分がビーチをしたいと思えばいつでもやりますし、インドアをしたいと思えばインドアをやります。

 ビーチの経験がインドアに生きている部分というのは、例えばボールコントロールですね。アメリカではロールショットと言っていますが、スパイクでボールを確実なポイントへ打つというボールコントロールはインドアでも生きてきます。それと、ビーチでは2人でコートをカバーして動き回らなければいけません。サーブレシーブをして、すぐに走って、スパイクに跳んでと、細かい動きを何度も何度もひんぱんに繰り返すので、そういうフィジカル面のタフさも鍛えられますね。また、2人でペアを組んで戦うビーチは、メンタルなゲームでもあります。ピンチになっても2人でなんとかしなければいけませんから、勝負に対する精神的な強さがすごく大きいんですね。そういったメンタル・タフネスもインドアで生きてくると思いますよ。

 特に私はエースとしてプレーしているので、相手コートのスペースを狙ってスパイクを打つという点ではビーチの経験が勉強になっていますね。助走に入っているとき、スパイクを打つ前に必ず相手コートの空いているスペースを見るようにしていますし、そういう意識は常に持ってプレーしています。

 私はオールラウンドにプレーするので、長所や短所がどうこうというよりも、バレーボールをやっている限りすべての技術がうまくなりたいと思って追求しています。それは常に考えていることであり、あらゆるスキルを上達させることが課題なので、この技術がいちばんの課題というのはありません。すべてのプレーが自分の長所といえば長所であり、短所といえば短所で、改良していかなければいけないと思っています。強いて長所をあげるのであれば、自分が気分のいいときのプレーですね(笑)。

 まあ、それは冗談ですけど、調子が悪いときでも悪いなりに合わせることができなければいけません。経験を積んでいけば、そういうこともできるようになります。例えばトスが少し離れていても、自分のほうでそれに合わせて打つことが必要です。そういう努力が自分を向上させていくことにつながると思いますね。ですから、精神的なアップ&ダウンがあっても、経験を積んで、それを自分なりにコントロールしなければいけません。

 アメリカ代表チームでは吉田監督、郎平監督など、3人の監督の下でやってきました。代表チーム以外にも私はいろいろなチーム、いろいろな国(ブラジル、スペイン、ロシア)でプレーしてきましたから、やり方というのはすべてのコーチが違います。それはどこへ行っても自分のほうで適応しなければいけませんし、当然のことです。アメリカ代表チームでは吉田監督の下で5年ほど学んできましたし、日本へ来てもバレーボールをする上でアメリカでやっていたことと大きな違いは感じていませんし、困惑したことも特にありません。

 佐野選手や大村選手をはじめ何人かの選手は国際試合でも対戦してきましたけれども、彼女たちの技術が優れているのは言うまでもありません。一緒にプレーできるのはとてもうれしいですね。日本のバレーボールは非常に組織的ですし、久光製薬というチームも厳しい面もたくさんありますけれど、バレーボールをみんなで楽しんでいる雰囲気があるので非常にいいチームだと思います。

 日本にはワールドカップなどの試合で何度も来日していますが、今回、こうして久光製薬のメンバーとしてプレーすることになってうれしいです。全力を尽くしてプレーしますので、ぜひ試合会場に見に来て応援してください。


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