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只見、1960世帯避難勧告

2011年07月30日

 ●会津地方などで強い雨

 29日、会津地方を中心とした強い雨の影響で、只見町は同日夕、町の全1960世帯4990人に避難勧告を出した。町内の川が氾濫(はんらん)し一部の道路が寸断、一部の集落が孤立状態となった。金山町でも川の増水で橋が流され、町は6カ所の255世帯に避難勧告を出した。

 福島地方気象台によると、27日午後1時の降り始めから29日午後5時までの県内の降水量は、只見町で404ミリ、金山町で270ミリにのぼった。東北電力福島支店によると、同日午後8時現在、只見町で1493戸、南会津町で758戸、金山町で1226戸の計3477戸が停電。

 県立只見高では下校時間を通常より1時間早め、午後4時にスクールバスなどで全員を下校させた。南会津町へバレーボールの合同練習に行った帰りの教師と生徒計4人が、国道の通行止めで立ち往生している、との連絡が入ったという。事務長の男性は「防災無線で『状況をみて避難するように』と放送があった」と話した。

 金山町役場によると、町内の只見川の増水で、二本木橋が流された。

 金山町のJR会津川口駅のそばを流れる只見川。この川に注ぐ野尻川では午後8時20分ごろ、雨が激しくたたきつけていた。野尻川にかかる橋の下を濁流が流れていた。地元の消防団員によると、いつもより2メートルほど水位が高いという。橋の上からは、野尻川に、只見川から水が逆流してくる様子が見えた。

 町は防災無線で「只見川が増水しています。極めて危険な状況です」と伝え、高い所へ避難するよう呼びかけていた。

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