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【プロ野球】

村中プロ初完封 ヤクルト40勝

2011年7月30日 紙面から

ヤクルト−巨人 巨人相手に3安打、プロ初完封を挙げポーズをとるヤクルト・村中=福島県営あづま球場で

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◆ヤクルト2−0巨人

 威風堂々のプロ初完封だ。9回、ヤクルトのマウンドには3安打しか許していない先発の村中が登った。僅差のため本人は交代と思ったが、小川監督は続投を指示。「持てる力を出そう」。村中は気力を振り絞った。

 ラミレスと長野を内野ゴロに抑えると、最後の打者・阿部には直球で真っ向勝負。気迫で圧倒して、わずか2球で三邪飛に仕留めた。初完封に加え、チームはリーグ最速の40勝。二重の価値を持つ白星を手にした村中は控えめに両手を挙げた。

 「疲れました…」。ボソッと言って、ファンを爆笑させた村中にも、次第に喜びがわき上がる。「1人ずつしっかり投げる意識が9回(完投)につながった。いけてよかった」。そんな6年目左腕の頭上では、祝福の「東京音頭」のメロディーが高らかに鳴り響いた。

 雪辱のG倒だ。福島での巨人戦には苦い記憶があった。この日と同じシチュエーションだった2009年7月14日の対戦で7安打を許して4失点。2年たって戻ってきた福島のマウンド。「リベンジしてやる」という期するものがあった。

 この日は直球とチェンジアップのコンビネーションで攻め込んだが、思いが球に乗り移る。抑えてやるという気迫の前に巨人打線はポップフライを放つばかり。被安打はわずか3、文句なしのプロ初完封だった。

 小川監督も「いい投球をしてくれたね」と合格点。巨人戦での完封は今後への自信になるという“親心”に応えた左腕に「今後も期待できるね」とニヤリ。強力な先発陣に、「少しずつ成長している感じがする」と手応えを感じる村中が完全復活すれば鬼に金棒。セ界の首位をひた走るツバメ軍団に死角は見つからない。 (川越亮太)

 

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