右足でシュートを放つ名古屋FW永井=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは28日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、31日の福岡戦(レベスタ)に向けて練習した。8月1〜3日の日本代表候補合宿(札幌)のメンバーに選ばれたFW永井謙佑(22)は、九州国際大付高−福岡大と過ごした福岡県へのがい旋試合での勝利を手みやげに、北海道へと出発する。
永井はDF闘莉王がボールを持った瞬間、前線へと一目散に走り出した。立て続けにロングフィードが3本続いたが、ゴールには結びつかず天を仰いだ。福岡戦に向けた調整のミニゲームのあとは、若手のみが残ったシュート練習に参加し、キックの感触を確かめた。
フル代表への招集は昨年4月7日のセルビア戦(長居)前の合宿以来となる。永井は「うれしい」と素直に喜んだ。9月21日にロンドン五輪アジア最終予選のマレーシア戦を控えるU−22(22歳以下)日本代表にとっても貴重な機会だ。同代表メンバーも8人が選出された。「五輪予選前という時期でもあるし、同年代の選手も多い。レベルアップのチャンスだと思う」。先輩格の代表選手ともコミュニケーションを図り、さまざまな技術を吸収するつもりだ。
これまでにザッケローニ監督との接点はない。U−22では1トップ、グランパスでは主に3トップの一角のポジションに入っているが、戦術家として知られる代表監督の直接指導を受けられることも楽しみの一つだ。「練習をやりながらじゃないと分からないことも多い。自分のプレーの幅を広げるいい機会」と前向きに取り組む。
合宿前には、地元がい旋となる福岡戦が待っている。大学の恩師、乾監督からは福岡大サッカー部の現役部員全員で応援に行くと言われている。赴任先の海外から一時帰国している両親も駆けつける。待望のJ1初ゴールへの期待も大きいが、「あまり意識しすぎると入らないから」とあえてゴール宣言は封印した。「勝って(北海道合宿に)行きたい」。連勝を「5」に伸ばし、チームの勢いそのままに代表候補合宿へと乗り込む。
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