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船舶修繕8月再開へ 造船一部静岡の業者に 石巻・ヤマニシ

 津波で大きな被害を受けた東北の造船大手、ヤマニシ(宮城県石巻市)が復旧を目指して奮闘している。8月中に船舶修繕業務の一部再開を目指しているほか、受注していた造船の一部については静岡県内の同業者の設備を借りて対応する方向だ。
 同社は高さ約4メートルの津波に襲われ、自社岸壁が被害を受けた。工場は比較的大きなものだけで約10棟の電気設備などが被災。現在は大量のがれき撤去を進めている。8月中旬をめどに撤去を終え、修繕業務の再開に備える。
 造船は業務連携の経験がある静岡県内の同業者の協力を得る方針。ヤマニシが現地の設備を借りて作業の協力も得ながら、震災前に受注した2万5000トン級のばら積み船2隻を造る予定という。
 自社での造船再開は、がれき撤去後に路盤の強度を確かめる必要があるなど課題もあり、明確な見通しは立っていない。
 約200人の従業員は大半を休業扱いとしているものの、雇用は今後も維持する方針という。総務企画部は「いち早く自社でも造船を行えるように努力している」と話している。


2011年07月28日木曜日


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