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きょうのコラム「時鐘」 2011年7月30日
夏休みの朝はラジオの「子ども相談」を聞く。きのうはカメの甲羅の固さについて、かわいい質問があった
回答者いわく。「カメってうまくできていてね、あれだけ固いと、他の動物に食べられないから、ずーっと生きているんだよ」。たまたま新聞に目をやると「最古のスッポンを手取層群の化石で発見」の記事があった。1億3千万年前の話である カメから進化したのがスッポンだという。カメもスッポンも恐竜時代の大昔から「ずーっと生きていた」ことになる。進化とは何だろう。カメから進化したスッポンだが、スッポンはスッポンのままで今日まできたのか。歩みはあまりにもノロ過ぎる 一昨日の紙面には中国で発掘された化石から「始祖鳥(しそちょう)は恐竜の一種だった可能性がある」との話題があった。恐竜は絶滅したが、一部は進化して鳥になったというのである。恐竜と鳥はまるで別物だが「進化」の意味は分かりやすい。カメがスッポンになったのとはわけが違う 分かっているようで分からない疑問が噴き出す夏である。政治は進化してますか?。カメが自民党なら、スッポンは民主党ですか? |