政治首相の夢はや後退 「脱原発」宣言、思いつき一層鮮明に 目玉政策も政権末期の帳尻合わせ+(3/3ページ)(2011.7.30 00:50

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首相の夢はや後退 「脱原発」宣言、思いつき一層鮮明に 目玉政策も政権末期の帳尻合わせ

2011.7.30 00:50 (3/3ページ)
会見に臨む菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)

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会見に臨む菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)

 中間整理案には「『反原発』と『原発推進』の二項対立を乗り越えた国民的議論を展開する」ともある。だが、無理のある二項対立の論理をあおってきたのはむしろ首相自身だ。

 環境会議後、記者会見した玄葉光一郎国家戦略担当相は「新しい体制になったときに具体化していく」と述べ、首相退陣後に議論を本格化させる考えを表明した。玄葉氏は、首相が発掘に執念を燃やす民間の自家発電による「埋蔵電力」についても突き放した。

 「自家発電はかなりあるが、売却しているとか契約しているとか自分で使っているのが現実だ。現実は直視しないといけない」

 首相はこの日決定した「東日本大震災からの復興の基本方針」でも、党側の要求に従い、当初の政府案にあった増税措置の「10兆円程度」という金額の削除を認めざるをえなかった。目玉政策も政権末期の帳尻合わせの様相となってきた。(阿比留瑠比)

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会見に臨む菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)
エネルギー政策や東日本大震災の復興財源についての見解を表明する菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)
会見する菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)
会見する菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)
会見を終え一礼する菅直人首相=29日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)

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