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【プロ野球】マー、ダル、由規 150キロ超連発 復興への思い込め全力投球2011年7月25日 紙面から
◇オールスターゲーム(第3戦) 全パ5−0全セ(24日・Kスタ宮城) 杜の都が、150キロ競演にわいた。東日本大震災の復興支援として24日に、Kスタ宮城で行われたオールスターゲーム第3戦は、東北地方ゆかりの全パの田中将大投手、ダルビッシュ有投手、由規投手が、復興途上の被災地を勇気づけようと150キロ超の直球勝負を思う存分に披露。華やかなパフォーマンスで観衆2万1347人を魅了した。 12球団で最も小さいKスタ宮城が2万1347人の大観衆でパンパンに膨れ上がった。東日本大震災発生から136日目。全パ、全セの先発マウンドに立った地元・楽天の田中、仙台育英高出身のヤクルトの由規、東北高出身の日本ハム・ダルビッシュが次々と登場し、150キロ超えの速球で競演した。 「復興に向けてステップアップしているからこそ、ここでオールスターができる。人の力はすごいと思うし、いろいろな人の協力があってできる。ファンの方々を盛り上げてこそプロ」。田中は復興に向かっている仙台で球宴が開かれた喜びをかみしめた。復興支援を目的に、東京ドームで予定されていた試合をKスタに変更。その試合で先発の大役を任され、1死から2安打されたものの後続を凡打に抑え無失点。最速153キロを刻み、この球宴中にダルビッシュから教わった高速カーブも、ちゃっかり1球だけ試した。 田中に花を持たせたのは兄貴分のダルビッシュだった。実は、全パを率いた秋山監督は、東北高出身で今季13勝のダルビッシュを先発に起用する予定だった。ところが、ダルビッシュが、指揮官に「先発は僕じゃないんじゃないですか」と、田中に変更するよう進言したのだ。そのダルビッシュは、田中からバトンを受け2回に登板。田中よりも1キロ速い最速154キロをマーク。1死から3連打されながらも無失点に抑え、完封リレーに結び付けた。ダルビッシュは「何か(メッセージを)決めて伝えるのは難しい。どう受け止めてくれるか分からないけど、プレーを見てくれる人が、いい方向にとらえてくれたら」と、後半戦に向け、最高のパフォーマンスを約束した。田中との投げ合いが実現した由規は、故郷・仙台のファンの前で2人の先輩をしのぐ剛速球を披露した。2イニングで25球を投げたうち4球が155キロをマーク。稲葉(日本ハム)に先制2ランを浴びたものの「今までで一番緊張してガチガチだった。球宴に出るのは初めてだし、仙台で投げられてよかった」と、満面の笑みを見せた。 スタンドには岩手、宮城、福島の被災地から約4000人が招待された。震災後の苦労をつかの間でも忘れ、命の洗濯ができたとしたら、この球宴は大成功。プロ野球を代表する投手の150キロ競演は、復興を誓う東北の人々に生きる活力をもたらしたに違いない。 (鶴田真也) PR情報
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