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【プロ野球】

岩崎が奪三振ゼロでプロ初完封

2011年7月29日 紙面から

◆ソフトバンク2−0楽天

 笑っていた。ソフトバンク・岩崎は完封目前の9回2死、草野に右越え二塁打を許した。一発同点のピンチで打席には岩村。高山投手コーチ、内野陣がマウンドに集まる。だが、4年目右腕には余裕があった。

 「宗さん(川崎)におまえが点を取られても、おまえのことは責めないと言われました。でも、9回は絶対に完封してやろうと思ってマウンドに上がっていたので」

 ウイニングショットは、この日効果を発揮したシュート。左飛で試合を締めた。「今まで勝ったのとは違う喜びがあります。最高に気持ちがいい」。4度、先頭打者に安打を許したがすべて併殺で切り抜けた。うち3度の決め球がシュートで「腕を振って投げたので打ち損じも多く、併殺が取れた」と満足そうだ。

 今月上旬。調整登板の2軍戦で打ち込まれた岩崎は、5歳上の大場と話し込む機会があった。私生活でも食事に行く間柄。中継ぎとしてブルペンに控える先輩の「俺も先発したいけど、今はできないから…」との言葉が胸に響いた。「そういう気持ちを持っている人もたくさんいる。自分はそういうことも肝に銘じて投げないといけない」

 プロ初完封が、1995年のグロス(日本ハム)以来の奪三振ゼロという珍記録には「今は三振を取れる球がありませんから」と笑った。岩崎の完封勝利で、チームは先発6人全員が今季中の完封を達成。単独首位に返り咲き、29日から2位の日本ハムを迎え撃つ。 (石田泰隆)

 

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