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2011年7月28日(木) 19:30 |
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おかやま理大フグ、ついに初セリ
海水魚も淡水魚も生きられる、好適環境水で育ったトラフグが、市場で初めてのセリにかけられました。 海水魚の陸上養殖実現へ、大きな一歩です。
27日午後11時、水槽から次々と高級魚トラフグが引き上げられていきます。 その数50匹、重さは約1キロです。 トラフグは全て、山の中にある大学のキャンパス内で育てられました。 岡山理科大学の山本准教授は、6年がかりの研究で、本来海で生きるトラフグを山の中で育て、遂に市場への出荷までこぎつけました。 28日午前1時、大漁旗を飾り、トラフグを乗せたトラックが市場へ向け出発。 初めてのセリに臨みます。 好適環境水とは、真水に微量の電解質や、魚の成長に必要な成分を加えた特別な水のことで、淡水魚と海水魚の共存が可能となりました。 28日午前4時40分、いよいよ、トラフグのセリの時間です。 陸上で育ったトラフグが、初めて商品として流通します。 今の時期、岡山中央卸売市場では、1キロあたり3500円で取引されることが多いといいます。 トラフグは、さっそく仕入れたデパートの店頭に並びました。 岡山高島屋では、切り身のパックにされ、店頭に並びました。 旬の時期を上回る高値で競り落とされたトラフグですが、店頭では初入荷を記念して、通常より安い1パック980円の値段が付けられました。 陸で育ったトラフグ。 買い物客も興味津々の様子でした。
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