政治【金曜討論】パンダ外交 中川志郎氏、ペマ・ギャルポ氏+(2/4ページ)(2011.7.29 07:24

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【金曜討論】
パンダ外交 中川志郎氏、ペマ・ギャルポ氏

2011.7.29 07:24 (2/4ページ)
ジャイアントパンダの雄「リーリー」=2月、東京・上野動物園(東京動物園協会提供)

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ジャイアントパンダの雄「リーリー」=2月、東京・上野動物園(東京動物園協会提供)

 ○外交的な意味ある

 --中国がパンダを外交に利用しているとの指摘もある

 「中国が外交利用を意図したのかは不明だが、国家元首が他国を訪れた記念に、動物が贈られることはよくある。『一頭のパンダは十人の外交官に勝る』という言葉があったが、外交的な意味でみれば、パンダを贈られたことで、日本人の中国人に対するイメージは変わった。戦争を経て離れていた日本人と中国人の心を結びつけた最大の“功労者”がパンダだったのではないか」

 --パンダを借りる際に支払うお金が話題になっている

 「一般にレンタル料と呼ばれているものは、実際は、パンダの繁殖生態研究のために支払われるお金だ。パンダはワシントン条約で保護されている動物であり、(生息地域から)移動させてはいけない。政治的に寄贈したり、贈呈したり、無料で貸すことには厳しい制約がある。だが、繁殖のための研究をする、あるいは、動物学的な研究をする目的で移動させる場合は、その制約が外れる。中国は『研究のために使ってください』との名目で、他国にパンダを貸し出している」

 --なぜ、お金が動くのか

 「他国に貸し出すことで、パンダは繁殖の機会を奪われる。こうした状況をカバーするため、パンダを借りる国は、パンダの人工授精、共同研究など、研究費の一部を負担している」

 ○保護のための費用

 --多額の料金を支払うことには批判もある

 「保護繁殖のための費用であり、損得感情で見るべきではない。パンダの保護に協力したいと思う国は積極的に資金を出してもいい」(萩原万貴枝)

このニュースの写真

ジャイアントパンダの雄「リーリー」=2月、東京・上野動物園(東京動物園協会提供)
中川志郎氏
ペマ・ギャルポ氏(古厩正樹撮影) 
人見知りもせずに元気よく笹を食べる雌のシンシン=1日午前、東京都台東区の上野動物園(寺河内美奈撮影)
力強く笹を食べる雄のリーリー=1日午前、東京都台東区の上野動物園(寺河内美奈撮影)
雌のシンシン(左)と雄のリーリー=1日午前、東京都台東区の上野動物園(寺河内美奈撮影)
上野動物園で3年ぶりに公開された、ジャイアントパンダの雌「シンシン」=1日午前10時4分、東京都台東区
ジャイアントパンダの雌「シンシン」=2月、東京・上野動物園(東京動物園協会提供)

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