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[政治]ニュース
【金曜討論】パンダ外交 中川志郎氏、ペマ・ギャルポ氏
2011.7.29 07:24
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夏休みに入り、東京・上野動物園は連日、かわいいパンダを一目見ようと集まった家族連れでにぎわっている。今年2月に中国から来日し、大きな話題となったパンダ2頭だが、東京都が中国に年間約7800万円を支払っていることには疑問の声も上がる。パンダは「友好の使者」としての役割を果たせているのか。桐蔭横浜大学法学部教授のペマ・ギャルポ氏と、日本動物愛護協会理事長で元上野動物園園長の中川志郎氏に意見を聞いた。
◇
中川志郎氏
■日中を結びつけた“功労者”
--昭和47年にはパンダが初めて来日し、大ブームとなった
「日本と中国が国交を回復した直後、両国が再び付き合いを始める印として、パンダが贈られることが決まった。当時、パンダは地球上に千頭しかいない、とされており、一般の人たちはほとんど、パンダという名の動物を知らなかった。一体、どんな生き物なのか、日本中で関心が高まり、多くの新聞や雑誌などで取り上げられたことで、そのかわいさと愛嬌(あいきょう)のある仕草に国民は圧倒された」
--来日したパンダの飼育に携わられた
「私は1969(昭和44)年にロンドン動物園でパンダの飼育実習にかかわった。パンダが日本に来ると決まってからは、受け入れチームが作られ、準備を進めた。国民の期待は大きかったが、日中の国交回復を快く思わない者もおり、飼育係は親善大使のパンダに傷が付くようなことがあってはいけないと心配をしたものだ」
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