モテモテなでしこ“サービス精神旺盛”で五輪危うし?
「なでしこジャパン」のワールドカップ(W杯)優勝から1週間足らずの24日、「プレナスなでしこリーグ」が再開。INAC神戸−ジェフ千葉戦(ホームズスタジアム神戸)は過去最高記録となる観衆を集め、8人のなでしこ戦士の凱旋フィーバーで沸いた。覚めやらない世間のお祝いムードに乗りながら選手たちは女子サッカーの人気定着のため東奔西走中だが、多忙にかまけて9月に控えるロンドン五輪アジア最終予選への態勢が整わないようでは本末転倒との不安もよぎる。
INACにはW杯MVPのMF沢穂希ら7人、千葉にはFW丸山桂里奈と日本代表8選手。この豪華な顔ぶれを一目見ようと、スタジアムに詰めかけた観客は、16年前の1995年、日本女子サッカーリーグの鈴与清水−シロキで記録した1万人をはるかに上回り、日本女子サッカー史上最高となる1万7812人を記録した。
試合は今季これまで5戦で24得点と圧倒的な強さを誇るINACが日本代表FW大野忍の2ゴールで千葉を圧倒し、6戦全勝とした。
7人の代表メンバー中6人を先発フル出場させた星川敬監督は「次節の試合のためには休ませておいた方がいいというのもあるが、観客1万7000人の中には普段見に来られない遠くの方々もいると思う。(注目の)維持につながるということから、無理してでもファンのためにフル出場させました」と説明した。
沢も「自分の中では半分ぐらい(の出場時間)じゃないかと思っていたけど、監督が考えて『90分戦ってほしい』ということなら、それは自分の役目だと思う」と、意気に感じたという。
試合前に行われたW杯優勝のセレモニーに参加し、試合も視察した、なでしこジャパンの佐々木則夫代表監督は、「これだけの観衆の中で気を抜いてないだろうが、気持ちよりも(疲労で)体が重かったかな。もっともっとコンディションが上がっていくので、さらに質の高いプレーができると思います。『一時の人』にならないようにサポートお願いします」と懇願した。
千葉の丸山は、なでしこの起用法同様、スーパーサブで後半16分すぎからの出場。その舞台裏を上村崇士監督がサービス精神旺盛に明かした。
「INACの7人が前日まで取材を受けていたのを見て『やっぱりすごいな、余裕やな〜』と言ってたんですけど、うちの丸山も取材を受けていました。それで集合時間に遅れてきたのでね。私はガッツリ、昼頃まで(丸山と)しゃべらずにいました」と、半ばジョーク混じりに“ネタ”を振りまいた。
丸山も「いろいろあって遅刻したんです。私は13時に行けばいいと聞いていたんですけど、実際は集合は12時で、12時10分に行ったので10分しか遅れてないのに。『遅れたら試合に使わない』と言われていましたが、本当に使われなかった。スタメン交換の後で沢さんに『なんで出ないの?』って言われて、シノ(大野)には『ちゃんとしろ』って蹴飛ばされました」と一応は釈明しながらも、全真相をあっけらかんと披露した。
世間に売り出していくにはこんな軽いノリも武器になるというものか。とにかく、W杯フィーバー中のまたとないチャンス。21日の朝には、都内の実家に戻った際、見知らぬ男に後をつけられた。日本女子サッカーを盛り上げるためには、“ストーカー被害”など何のその、とばかりに一肌脱いでいる。
とはいえ、女子サッカー界の広報・宣伝活動も一任されているなでしこにも、抱えるジレンマがある。9月1日から中国・済南で行われるロンドン五輪アジア最終予選に向けて「オーバーホール」期間が取れない過密スケジュールだ。
INACの場合、次節は31日に岡山湯郷Belle戦。8月6日にはアルビレックス新潟戦が控えている。岡山湯郷戦は神戸ユニバー記念競技場での無料試合。なでしこメンバー見たさに集まるファンへの絶好のPR機会となるだけに、コンディションを優先させるために出場時間をセーブしてもいられない。
ロンドン五輪のアジア最終予選はオーストラリア、中国、北朝鮮、韓国、タイと日本の6カ国による総当たりのリーグ戦で、五輪出場切符を手にするのは上位2カ国のみ。
オーストラリアには昨年5月のアジアカップ準決勝で0−1で苦杯をなめているほか、同年11月のアジア大会決勝では北朝鮮に1−0の辛勝。出場各国とも実力が拮抗している。
W杯本戦で当たらなかった韓国とは、6月18日の国際親善試合で1−1と引き分けているが、INACのチーム関係者は、「チームにいる韓国代表のチ・ソヨンは国を背負って立つとみられている選手。彼女が韓国代表の中心になれば、日本にとっては10年以上、強大な相手となって立ちはだかることになる」と、近い将来の韓国の台頭を予測している。
強敵がひしめく五輪アジア最終予選。W杯で世界一を手にしたなでしこに、突破の保証はどこにもない。フィーバーもつかの間、五輪出場を逃せば、せっかく膨らんだ人気も元のもくあみとなる。テレビ出演などにも依然、引っ張りだこで、五輪への準備と世間へのアピールとの間のジレンマは当分続く。
■INACのなでしこメンバー
GK 海堀あゆみ(24)
DF 田中明日菜(23)
近賀ゆかり(27)
MF 沢 穂希 (32)
大野 忍 (27)
高瀬 愛実(20)
FW 川澄奈緒美(25)
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