スポーツ【世界水泳】寺川、10年越し悲願銀メダルに涙…「ガラスのハート」ついに克服+(2/2ページ)(2011.7.29 06:09

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【世界水泳】
寺川、10年越し悲願銀メダルに涙…「ガラスのハート」ついに克服

2011.7.29 06:09 (2/2ページ)
苦節10年。26歳になった元美少女スイマーは、メダルの重みをかみしめた(AP)

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苦節10年。26歳になった元美少女スイマーは、メダルの重みをかみしめた(AP)

 目標にしてきた100メートルはメダルに0秒20届かない5位。前日の準決勝も7番手だったが「50は決勝に残ればチャンスは誰にでもある。ピンチをチャンスに変えようと思った」という。非五輪種目ながら、今大会日本女子初のメダルとなった。

 16歳で初出場した福岡での01年世界選手権では1メートル73の長身美少女スイマーとして、注目を浴びた。03年バルセロナ世界選手権、04年アテネ五輪と順調にキャリアを積んだが、メダルには届かなかった。08年北京五輪出場を逃したときは引退も考えたが、翌年には故郷の大阪を離れ、北島康介らを指導した日本代表・平井伯昌ヘッドコーチ(48)の門をたたいた。

 くすぶっていた調子が一気に上向いた。平井コーチのもとでは、トレーニングに加え「考える水泳」をたたき込まれた。「前半攻めて、後半バテる。レースに余裕がなかった」と話す同コーチは「今は冷静になった。福岡大会から10年、長い道のりを経てきたからね。熟成したよ」。代表では女子最年長の26歳。「ガラスのハート」と呼ばれた精神的な弱さから国際大会の結果に恵まれなかった遅咲きの才能が、今ようやく花開こうとしている。

 6月には下半身のトレーニングに集中して取り組み、「ジーンズがぱつぱつです」というほど脚まわりは太くなった。乙女心にはつらいが、それもすべては、集大成と位置づけるロンドン五輪のため。「来年は五輪種目の100メートルでメダルを獲りたい」。それはもちろん、この日、首からさげた色より、もっと輝くものだ。

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苦節10年。26歳になった元美少女スイマーは、メダルの重みをかみしめた(AP)
女子50メートル背泳ぎで2位となり、優勝したアナスタシア・ズエワ(右)と抱き合って喜ぶ寺川綾=上海(AP)
女子50メートル背泳ぎで2位となり、優勝したアナスタシア・ズエワ(右)と抱き合って喜ぶ寺川綾=上海(共同)
電光掲示板で銀メダルを確認した寺川は、ガッツポーズで喜びをあふれさせた(共同)
苦節10年。26歳になった元美少女スイマーは、メダルの重みをかみしめた(撮影・森本幸一)
女子50メートル背泳ぎで獲得した銀メダルを手に、笑顔の寺川綾=上海(共同)
銀メダルを獲得した寺川綾=28日、中国・上海(森本幸一撮影)

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