滝日伴則 プロフィール
アイオイクス株式会社代表取締役社長。
SEO Japan運営責任者。
南カリフォルニア大学映画学部卒業。
ちまたの旬な話題から、日本の未来像を問うテーマまで。
「ライト」と言う用語をiPhoneの後に加えると、この安価なiPhoneの噂の源がどこなのか見えてくるのではないだろうか。アップルのタッチスクリーンデバイスに関する噂をまとめると、iPad、iPad HD、iPhone 5、iPhone ライト、そして、iPod Touch 3Gに行き着くのだ。最終的に、最後の2つのデバイスは同じデバイスになると思う。iPhone ライトは実際にはiPod Touchの5世代に過ぎないのかもしれない。iPod Touchが次に取るであろうステップは、非加入のiPadモデルでサービスが提供される3G(または4G、もしくはLTE)のデバイスの開発である。アップルは、非加入タイプで、デバイス間のメッセージ送信機能を搭載し、フェイスタイムを介して声および動画による電話を実現し、ユーザーにいつでも撤回し、別の通信会社に切り替える権利を与える、データ対応型のデバイスを用意しているのだろう。
それでは次のように考えてみよう: このようなデバイスがiPhoneだったらどうなるだろうか?
同じハードウェアを使い、GPS/3Gのベースバンドチップ、電話の配線、そして、頑丈な3メガピクセルのカメラを加えれば、その行き着く先は99%の確率でiPhone ライトである。iPhone Air?名前はどうでもいい。インスタペイパーのクリエイターであり、ライターでもあるマルコ・アーメント氏もまた、低性能のiPod Touchの類似品は低価格のiPhoneになるのではないかと言うアイデアに賛同している:
噂されている薄く、軽いiPhoneは、見た目と部品の質がiPod Touchに近い、安価版のiPhoneのモデルであり、性能と容量が劣り、補助金なしの価格は300ドル前後だろう。しかし、この3G付きのiPod Touchが、電話機と位置づけられていない可能性がある点も忘れてもらいたくない。契約なしの料金を支払った分だけ使う3Gのプランに関してiPad 2が切り開いた道をたどることもありうる。アップルは、時間を割いて、3Gデータプラン付きのiPod Touchをマーケットに出し、世界中の通信業者に非契約型のデータプランを持つ、ポータブルのプリペイド版の“ミニiPad”に対応してもらう必要がある。iPod Touch 3Gが年末に発売される可能性はあるが、プリペイド用の製品として安価なiPhoneが開発されることはないだろう。その代わり、アップルは今年中に少なくとも1種類のiPodの3Gモデルを開発し、主要な通信業者の間での4G LTEの浸透度によっては、LTEチップを持つ製品も発売するのではないだろうか。