ドラゴンマンの関連で
おつきあいさせていただいている
団体のみなさんのステージを
ドラゴンマンが始まる前に
何度か連続して拝見したことがあった。
息が詰まるような殺陣が連続する忍者ショー
翌日
一気に対象年齢が変わるアンパンマンショー
翌週
高知でデカレンジャーショー
彼らは普通にやっていた。
当たり前だけど、普通ってすごいと思う。
もちろん楽屋の裏話はあるけど
それはそれとして・・・。
おつきあいが深まるにつれてわかってきたのは
纏っての練習は、ほとんどできないってこと。
だからほとんど当日になって見え方を知る。
視界の範囲も同じ。
それなのにそれを普通に・・・
アンパンマンは、アンパンマン。
デカレンジャーは、デカレンジャー。
ばいきんまん、どきんちゃん、
カレーパンマンにいたるまで。
子どもたちは、
テレビから抜け出てきたキャラクターに
それぞれイメージを持っている。
普通でないと、裏切ることになる。
ここが、難しい。
アクションがかっこよくてキレがあるレッド。
それが抜群ならいいと思うけれど、
テレビではどうなのか?
変身前の人が、発展途上の修行中なのに
そのレッドが、抜群のアクションを見せてしまうと
『違う』
となりはしないか?
アンパンマンがバク転をして見せたとする。
すごいけど『それはアンパンマンか?』
子どもたちが知る普通のアンパンマンではない。
厳しく突っ込めば
バク転できるんなら空を飛べ。
それが普通のアンパンマンだ。
子どもたちが違和感を感じない
そこまで考えての『普通』である。
『普通』でなければいけない、と思う。
ドラゴンマンは、テレビで毎週会う約束をしている
キャラクターではない。
そこにいてくれた子どもたちにとって
一回限りかもしれないキャラクターだ。
それだけに第一印象は重要。
これから行われるであろうバトルシーンでの
ゆるいキャラクターデザイン、印象なら
ハードルは低い。
かっこいいキャラクターデザインを投入すると
当然ハードルは上がる。
アクションには、バク転も入るのが当然。
という印象を持たれても仕方がない。
だってかっこいいデザインなんだもん。
かっこよくバク転ぐらいするでしょうよ、って。
脈略はないけどそう思う。思われる。
もっとも、ここで言いたいのは
バク転できるかできないかではなく
子どもたちが持つであろう『かっこいい』を
デザインで見せてしまった以上
動きが裏切らないものであるかどうかである。
『素人が、練習不足だけど一生懸命やってます。』
は、見てくれている子どもたちには関係ない。
ゆるければゆるいなりに、惹きつけ続けられる
相当魅力的な何かが必要になる。
ショーの上演として、
お客さんがいなくなると成り立たない。
こうなると、
勢いで乗り切るアクションのハードルは低いが
それがない分、これはこれで難しい。
テーマなのか、展開なのか、会話で魅せるのか
役者やコントの世界になる。
これは難しい。
しかし、ドラゴンマン発案当初は
こっちの路線で行くつもりだった。
だって、文化部の僕らにアクションは無理だし・・・
「環境」というお堅いテーマなら、
ゆるいキャラクターで、『やさしくおもしろく』
が、無難だと思う。
実は、これはこれで難しい。
ところが幸いなことに
協力してくれる運動部ができた。
『お堅いテーマ』は『絶対条件』に格上げされて。
その頃つまりスタート当初、大葉隊長に
「大変なことをやろうとしているんですよ。」
と言っていただいたが
「大葉さん監修、串田アキラさんのテーマソング
のなかみのるさんデザイン協力の
ローカルヒーローだからなぁ。」と
舞い上がっていただけで、よく理解できてなかった。
おっしゃってた意味がわかってきたのは
『絶対条件』を
『デザイン重視されたキャラクター』で展開して
子どもたちに伝える、
ということを自覚し始めたスタート3年後くらい。
おそっ!
当初のゆるキャラデザイン、現行のデザイン
どっちで進んでいたとしても難しい
大葉隊長の言う『大変なこと』だったわけで。
遅ればせながら
それがわかってきただけでも
そこからとりあえず続けられてる
ってことでヨシと。
努力しましょうね、日々精進、勉強です。
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