冷房控える節電しないで 高齢者の危険3倍以上65歳以上の高齢者は、熱中症で重症化したり死亡したりするリスクが30代までの各年齢層に比べて3倍以上に高まるとの研究結果を筑波大が28日発表した。エアコンが備わっているはずの自宅での発症も目立ち、研究チームは冷房の使用を控える形での節電は行うべきでないとしている。 チームは、国立環境研究所が過去10年あまりの間に全国で集めた統計データを基に、年ごとの発症傾向などを分析。 猛暑の昨年の場合、患者全体の4割以上を65歳以上が占め、うち約6割が自宅で発症。患者に占める重症者と死亡者の割合は、0~6歳と7~18歳では0・8%、19~39歳では1・7%だったが、65歳以上では5・7%に跳ね上がった。 【共同通信】
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