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2011年7月27日11時38分

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「位置情報を発信」 関門海峡衝突で防衛省が再発防止策

 関門海峡で2009年10月、海上自衛隊の護衛艦「くらま」(5200トン)と韓国のコンテナ船カリナスター(7401トン)が衝突した事故で、防衛省は27日、海自の全艦艇や潜水艦が船の往来が多い海域では、船同士が速度や位置などの情報を送受信する船舶自動識別装置(AIS)の機能を使うなどの再発防止策を発表した。

 海自はコンテナ船が汽笛を鳴らさず、前方の貨物船を追い越したことが事故の原因と指摘。その上で、護衛艦の問題点として、情報を秘匿するためにAISで自艦の位置を送信していなかった▽当直士官らの見張りが不十分だった▽速度は適切とは言い難いなどとして、見張りや安全な速度での運航も徹底するという。

 事故をめぐっては、国の運輸安全委員会が6月、コンテナ船が海上保安庁の管制官による不適切な情報提供に従って貨物船を追い越した結果、衝突したとの調査報告書を公表している。

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