中居さんについて語る。
そうかあ。不安かあ。
連休ずーっと家にいたついでに、
何となくいろいろスマサイトさんをめぐっていたら
すごく好みの文章を書くところを見つけたんですが、
そこの管理人さんが、
「実はここ数年の御大のSMAPに対するスタンスの変化に
何だかしょんぼりしてたんだけど、
最近ちょっとそのスタンスが変わってきた気がする」
と、告白していて、
何かすごく、そうか…!と思いました。
いや、うん、スタンスの変化は
私も感じてましたが、
そこに不安とかは全然感じてなかったので、
何か何か、そうか、そこは不安になるところか…!と
不遜にも思いました。
いや、だって、だってね!
13年くらい前の御大とSMAPの状態、
もっともっとひどかったもん!
売れてたけど、
そりゃあ今の嵐なんて目じゃないくらい
もうピンでもグループでも
ばんばん仕事入ってすっごかったけど、
明らかに迷走してた。
夏が近づけば、飽きず解散を噂されて、
ああこの人たち
このままじゃ早晩 売れ死にするなあ、と
それこそ不安で仕方なかったです。
いつ頃かな、うーんと、
97年「ス」とか98年「VIVA AMIGO」とか
あのへんですかね。
シングルとしては、ダイナマイトとかセロリとか
あと、Paece!とかたいせつとからいおんハートとか。
セールスとしては、ほんと、
それまでのSMAPにあるまじく(!)売れてたけど、
何か、違いました。
それをうまく言い表すことは今もできないし、
今聞くと011も012も好きですけど、
でも、何か、見てて、
それまでのSMAPみたいに、手放しには愛せなかった。
夜空が来た時には、あ、これ絶対売れると思って
すごく嬉しかったけど、
でも、それでも、そのあとにたいせつが来て(苦笑)
やっぱり気持ちはあがらなかった。
焼き直しに思えたんです。
ダイナマイトは青いイナズマ、
たいせつはPeace!の。
らいハも夜空の路線?と思ったし。
それがイヤだとかじゃなくて、
こうやって、あるものを拡大再生産しながら
ずるずるやってくのかなあって。
それが見ていて、ものすごくしんどかったです。
……でもね。
私は、中居木村と同い年なので
思い返して、すごく感じるのですが、
あの頃、20世紀が終わる時代の20代後半って
ほんっと、しんどかったんです。
「30歳になる」って、
今の人には信じられないだろうけど、
本当にそこで人生がちゃんとしてないことなんて
すごく恥ずかしいことだったんです。
今なら、「個人の自由」とか
「人にはそれぞれペースがある」とか言うし
言われるんだろうけど、
もう、ほんと、「時代の常識が違っ」てた。
30歳になる頃には、
男性なら、一生やれる仕事についてるべきだったし、
女性だったら、仕事するのか結婚するのか
決まってるべきだった。
どうしてとか聞かないで下さい。
「そういうもん」だったんです。
そして、その「常識」を覆したのが
良くも悪くも「SMAPとその世代」でした。
(……まあ、今の、抵抗なく30歳になる、
20代は未成年、くらいの気持ちでいる人たちを見ると
あの感覚は覆しちゃいかんかったのかなあ、と、
ちょっと思わなくもないですが)
あの頃のSMAPの売れ方に感じていた閉塞感は
私自身が、「ずっと25歳ではいられない」ことに
感じていた閉塞感そのものだった気がします。
で、それが何で払拭されたかというと、
99年のFly、013、FIVE TRUE LOVE の3コンボでした。
あれねえ、何でだったかよくわかんないのですが、
何か、でも、Flyのプロモーションを見たとき
あ、これなら信じられると思いました。
今思うと、それこそが中居ちゃんの
「30歳んなっても、このままいけるところまでやるぞ」
という思惑だったのかなと思いますが。
まあ、99年に013があった後、
木村2000年問題とえすま、
そして吾郎ちゃん2001年問題とうらすま、と
SMAPにはさらに波があって、
あの頃、私自身もすっごいしんどくて
(2000年問題の頃、ちょうど彼氏と別れかけてて、
その中で行ったえすまが
あの結婚報告した東京ドームで、
……、ほんと、呪われてんのか私、と思った)、
思い返すと、何でそれでも茶の間に下りずに
現場に行くファンでいられたんだか
自分でもよくわからないのですが、
でも、うん、信じていたいと思いました。
東京ドームのステージの上で、
たった一人で頭を下げる、小さな小さなセンセイを見たときも、
ナゴヤドームのステージで、
よりにもよって白いオーバーオールというお衣装で
頭を下げる4人の姿を見たときも
(いまだに思うんですが、1ツアー1公演しか見ない人なのに
どうしてあれにぶつかっちゃったんですかねえ、私)
それでも、彼らを見限ろうなんて思わなかった。
……何か、うん、何だろう、
うまくいえないけど、
SMAPにとって、一番きつかった波って、
2000年問題でも2001年問題でもなくて、
90年代後半のあの売れ波だったと思うんです。
たぶん、「売れる」ってああいうことで、
殆どの「売れたもの」って、
あれに飲み込まれてきたと思うんです。
でも、中居ちゃんとSMAPは、飲まれなかった。
だからこそ、2000年問題と2001年問題は起きたのかなとも
思いますが、
でも、あの売れ波を越えた彼らは、
連続の問題にも負けなかった。
(その代わり、「節目の年は不吉」という
とんでもないジンクスを背負ったけどね!笑)
何か、うん、だからね、
あの頃を覚えてるせいで、
ここ数年の口の重さとか
私、たいして気にしてなかったんです。
剛の事件のときの口の重さは
さすがに気になりましたけど、
あれ、香取、木村、中居とコメントしたら
やっぱりどうしても吾郎ちゃんも口を開かずにはすまない、
もちろん吾郎ちゃんはそこで逃げるような人じゃないけど、
マスコミは吾郎ちゃんの真意なんか伝えない、
面白おかしく書き立てるだけだろう、
そう思ったら、そしたら中居ちゃんは黙るよなあ、
吾郎ちゃんを守るために、
自分がSMAPのセンターだって自覚があればなおさら
自分で止めるよね、と思いました。
あのー、うん、これは、
茶の間のたわごとなので、
全然聞き流してもらっていいんですが、
思い返して、90年代後半の中居ちゃんて
すごい必死で、
勿論いつも「中居ちゃん笑顔」は浮かべてるんだけど、
あのでっかい目で、じいっと世間を睥睨してる、
そんな感じだったんです。
SMAPのリーダーは中居、ってパリピアは言うけど、
木村センセイは言わない、
それは、そういうのも理由かなって思います。
センセイと吾郎ちゃんが看板として売れた時点で
中居ちゃんをリーダーに据えるというのが
ある意味、最年長を立てる意味で
妥当だったと思うんです。
でも、SMAPは、ていうかたぶんセンセイと御大は
それを是としなかった。
まあ、御大はそういうものに価値を見出さない人ですから
おいといて、
センセイもそれに首を縦に振らなかったのは
もしも御大にリーダーという肩書きを与えちゃったら
SMAPの責任とか指針とかそういうものの重さを
全部御大が一人で引き受けちゃう、
それを厭ったからだと思います。
売れても売れなくても、正しくても間違っても
SMAPで進む道の責任は、全部1/5。
べつに本人に聞いたことなんかないですけど
(当たり前だ!)
でも、木村拓哉ってそういう人じゃないかなーと思うし、
だからこそ、中居正広があれだけ信頼を寄せてるんじゃないかと
思うんです。
90年代後半の売れ波があって、
2000年問題と2001年問題があって、
そして、02年のどりすま。
あのとき、SMAPは、このまま、
どこまでだっていくんだろうな、って思いました。
私は伝説のオーラスは見てないですが、
でも、あのザ☆ピースとFIVE RESPECTを見て
もう大丈夫だと思いました。
どこに行くかはわからない。
何を目指してるのかもわからない。
でも、この人たちは、もう決して
売れ死にしたりしないと思いました。
ここ数年の、あの、万事億劫そうな中居御大の姿に
不安になる気持ちは
わからないでもないです。
でも、昔の、あの、必死になるしかなかった姿より
ずっと安心していられる。
だって、今は、4人がちゃんと
中居ちゃんの面倒見てくれてるもの。
それに、あのおじちゃん、
やっぱり最後頼りにされるのは自分だって
わかってる感じするしねえ(笑)
や、単にね、やっぱり体力尽きてくると思うんです。
38歳って、何がつらいって、
体力回復するのに時間かかるんですよ!いやまじで!
同い年ですけど、木村センセイどうかしてると
思いますもん。
それ考えたら、中居ちゃんのあれは
別に不思議でも何でもない(笑)
30歳になるときも苦しかったけど
40歳になるのもやっぱり苦しいんですよね。
しんどいけど、そういう意味で
楽になることってないとわかっただけ
いい意味で年がとれたのかもしれません。
でも、こういう感覚って、きっと、
まだ若い方にはぴんと来ないだろうなあ(苦笑)
や、来なくていいんですけどね。
それが若さだと思うし。
ただ、そういうところでも
勝負してかなくちゃいけないSMAPって
ほんと大変だし、
だからこそ、内藤さんや今井さんのあの笑顔なのかなあ、なんて
邪推したりもします(笑)
あと、これはまた別の話なんですが、
何となく、このところの御大発信を聞いていて、
本人かメンバーかわかんないけど
結婚したいってのはあるのかもなあと思ってます。
中居ちゃんの場合、
相手がいるかどうかちょっとわかんないですが。
いや、うん、週刊誌とかにずっと書かれてる彼女は
たぶん結婚相手にはカウントされてないと思うんですよ。
あの子には、残念だけど、
「SMAP」に嫁に来る度胸も覚悟も才覚もないと思うので。
私は、東京ドームのど真ん中で
木村拓哉に頭を下げさせた、というその一点を理由にして
工藤静香がどうしても許せないのですが
(女なら、自分の男にあんなみっともない格好させるなよと
思うのです)
(私だって、できるなら、結婚おめでとうって言いたかった。
だけど、あんな可哀相なセンセイにそんなこと言えなかった。
あの悲しさは、あのセンセイを実際に見なかったらわかんないと思う)
でも、木村拓哉のために、
「工藤静香」のキャリアを丸ごと封印した彼女の根性は買ってます。
これも同時代を見てたから思うことなんだと思いますが、
「おニャン子クラブ」の「工藤静香」って
ほんとすごかったんです。
歌手として、ヒットメーカーとして
確かにすごい人でした。
それを、30代全部、木村拓哉の裏方に徹した、
それはそれで、またすごいことだと思ってます。
まあ、結婚願望が強かったとか
お金の上で不自由がなかったからとかあると思いますけど、
それでも、この10年、不仲説の一つも出なかったことは
本当に、根性の要ることだと思うんです。
あの人のことは、好きじゃないです。
でも、あの人は、すごい。
引き合いに出すのは憚られるけど、
メンバーが結婚したことが
解散の引き金になったグループだってあります。
だけど、工藤静香はそれをしなかった。
それは、間違いなく、すごいことだし、
「SMAP」と結婚するってそういうことであるべきだと思うんです。
中居ちゃんは、見かけよりもはるかに
クールでクレバーなおじちゃんだから
たぶん、誰よりもそれはわかってると思います。
おそらくですけど、あの人と結婚することは
誰よりも「SMAP」と結婚することで、
そしてたぶんそれゆえに、あの人は、
たとえば彼女の年齢や人生を考慮してプロポーズとか
しないと思うんです。
だから、ある意味
中居正広の結婚はすごく見てみたいなあと思ったりもします。
御大が御大であるなら
絶対にファンを失望させないはずだし、
逆に、そこでファンをがっかりさせるなら、
中居正広もそこまでの人だと思うので。
どうなんですかね。
うん。
(とりあえず気が済んだので黙ります)
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